会社の同期が昇格して
会社からの辞令交付があった。
笑顔の後、
涙ながらに感謝の言葉を話す同期に
沢山の葛藤だったり
壁を乗り越えてきたんだろうな、と
同期だからこそ想像ができた。
おめでとう。頑張ったね。
心の中で賞賛の言葉が自然と出ながらも、
羨ましいな
とぼそりと浮かんだ言葉に
自分でも戸惑った。
私は会社に勤めているけれど
仕事はその子よりも出来る方ではないと思う。
同期に正直に
『ここまで頑張ってきた結果だね。
凄いよ!
おめでとう!〇〇ちゃんはいいなぁ~。
こんな立派な辞令貰えて。
私なんて
この先もずっとこんな感じだわ~。』
って話した途端に泣き出す同期。
『今までずっと頑張ってきたけど、
なかなか認められなくて。
やっとここまできたよ。
あなたはそんなことないよ!
子供2人も産んでて、育てて充分立派だよ!!』
と返された。
この子もずっと認められなくて
苦しかった時期があったんだ。
子供を産み育てていて
『偉いね。すごいね。』
と言われることなんてない。
評価される対象はずっと会社にいて
実績あげられる人だけ。
どうせ私は
会社で評価される人間ではない。
認めてもらうなんておこがましい。
と思っていた
だけど、
みんなそれぞれ、
認められないことに苦しんでいて
でもやっぱり認めてもらいたいんだ。
そして、
自分には何もない。
とばかり思っていて
地位、名誉、お金を持っている人や
周りから仕事たくさんふられて
またテキパキと割り振れるようなひとが
偉くて素晴らしくてカッコいい
と思っていた。
でも、そこだけでは測れない
立派な私。
母親である私がいたんだね。
とちょっと自信を持てた。
気づかせてくれた同期に、ありがとう。
