こんにちは。


マイナ保険証(カード)がまた迷走しています。


以前マイナ保険証を使用した場合の患者負担を増やそうとして批判され方針転換したのでしたが、今度は使用しない場合の負担を増やそうというのです。


「舌の根の乾かぬうち」という慣用句がありますが、まさにこういう時のことを言うのだと思いました。


方向転換自体は決して悪いことばかりではありませんが、問題は転換の方向がそれでよいのかということです。


新聞報道によれば、マイナ保険証を持っていない人の負担を増やすことでカードの普及を促進する狙いがあるといいます。


それって、マイナ保険証の問題点の本質を履き違えているのではないかと心配です。


マイナ保険証を取得しない人の中には、高齢者など「取りたくても取れない人」もいますが、情報漏れなど安全性への不信感が拭えない人も多いはず。


そうした人はいくら経済的負担を求められても不信感がある限り、考えが変わるとは思えません。


そうなると、負担増の影響を受けるのは「取りたくても取れない人」になってしまうのです。


まずは安全性への不信感の払拭にもっと力を注ぐのが「正道」ではないかと思います。


このことと関係するのかしないのか、マイナカードのキャンペーンが2か月延長されました。


社労士としてカード普及に努める責務はありますが、こんな迷走状態では自信を持って勧めることにためらいを感じてしまいます。


ちなみに「舌の根が乾かない」とは「常に唾液が補給できる状態=すぐに話ができる状態」を言うようです。


今度も「乾かないうち」に「考え直したら」と思っているのは私だけでしょうか。


今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。


 


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