こんにちは。


ICT技術やAIが生活のなかに浸透して、快適さや利便性、安全性が高まったことは紛れもない事実です。


従来、手作業で労力をかけてやってきたことが機械やシステムに置き換わり自由な時間を獲得できたのですが、それを創造的に使っているとは言えません。


そんなことを反省しながらつらつら考えていると、日頃使っている言葉や表現に実態に合わなくなっているものが多いことに気がつきました。


テレビのチャンネルはかつては「回す」ものでしたが、今はリモコンのボタンを「押す」のが当たり前なのに、未だに「回す」と言っている人がいます。


電話機のダイヤルも同じで「回す」と言っていましたが、プッシュホンで「押す」に変わり、さらに一般家庭から電話機自体がなくなろうとしています。


オフィスでコピーをするとき、かつては「焼く」と言っていました。湿式複写のなごりですが、今でも「コピー焼いといて」と指示する上司がいます。


そういえば、写真のプリントも「焼く」と言っていましたが、今は「印刷する」の方がしっくりきます。


一方で「復権」の兆しのある言葉もあります。

お昼休みにコンビニ弁当を温める電子レンジには「レンチン」「チンする」という言葉を使います。


もともと自転車ベルの「チン」の音を使って、セットした時間を知らせることにしたのが始まりです。


それが時代につれ、だんだんと使用する音も変化し、「チン」の音がする機種は消え去ったように見えます。うちのレンジも「ピーピー」と鳴ります。


が今回調べてみると、何とシャープの「ヘルシオ」では、2018年から「チン」を採用しているということが判りました。


実はシャープは「チン」を始めて採用した企業でもあり、元祖が「チン」を復活させたのです。


ただ今の音は「電子音」(かつては自転車のベル音を使用)に進化しているらしいです。


時代につれ、使う言葉は常に変化していくもの。

しかし、使いなれた言葉はすでに生活文化の一部になっているという側面もあります。


次第に消えゆく言葉には、愛着と敬意を持って接していきたいと思っています。


今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。


 


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