こんにちは。

通勤時の地下鉄車内で本を読んでいる人は、私を含めて1人いるかいないかくらいです。


ましてや新聞を広げている人には滅多にお目にかかりません。


それほど、車内はスマホで占領されてしまいました。


この人は大丈夫だろうと思ったかなりご高齢の老人が、席に着くなりスマホを取り出したときには、ここまで来たかと思わざるを得ません。


こんな光景を見ていると、そのうち(それも早いうちに)紙の本はなくなってしまうのではないかと思ってしまいます。


読者がいる限り、書き手(作家さん)は存在するはずですが、その読み手がいなくなると、作家さんも活躍の場面を失ってしまいます。


そんな危機感があったのかどうか、作家さん自らが読者の「掘り起こし」に動き出しました。


今年1月に直木賞を受賞された今村翔吾さん


もともとダンスインストラクターという異色の経歴でしたが、傾きかけた書店の経営に乗り出すなど、その行動力は普通の作家さんとかなり違います。


その今村さんが今度は全国47都道府県の書店や学校などを119日間かけて本の魅力を伝えて回る行脚に出かけ、見事ゴールにたどり着きました。


その間、旅先で原稿を書き続けたということですので、並大抵のことではありません。


今村さんのこの行動を知り、彼の本を手にした人はきっとファンになることと思います。


しかし、今村さんはそんな私利私欲にかられたのではありません。


「本の文化」「活字の文化」「本屋の文化」を絶やしたくないとの思いが、荒唐無稽とも思える行動に駆り立てたのに違いありません。


今村さん、この活動を作家仲間に広げたいと自分で団体を立ち上げたらしいです。


そんな書き手の人たちの頑張りに応えるためにも、これからも「本屋で買った本」を「車内で読み続ける」ことにします。



今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。


 


長野といえばやはりりんごですね