こんにちは。


受験者にとって試験問題がいつも「公平・中立」ではあるとは言えません。


それは大学入試でも、社労士試験のような資格試験でも、誰もが経験してきたことです。


問題内容がある一定の層に有利に働くことがあっても仕方ありませんし、とりわけ資格試験では適性を判断するために必要な場合があります。


その意味で、最近の(あるいは今回の)社労士試験において「実務能力」を問う傾向が現れていることは当然のことかもしれません。


今回の問題のなかでその傾向がもっとも顕著に現れたのが「択一式・雇用保険法・問4」の基本手当の「所定給付日数」を問う問題です。


この問題はある意味「新鮮な驚き」でした。


基本書でお馴染みの「日数」の表が最初から問題文に載せてあったのです。


これまでなら、与えられた「条件」から「日数」を聞かれる形が普通でしたので、この表は頭に入れておく必要があり、必死で覚えてきました。


講師の先生が「知らなくても1点失うだけだから」と言ってくれても、普通の真面目な人なら一生懸命暗記したものです。


今回この問題を見て「そう来るのか!」と感じた人も多かったでしょうね。


ただ冷静に考えれば、実務の現場ではこの問題の流れのとおりで、「条件」を聞いてからハンドブックなどで「日数」を確認するのが普通です。


今回はその実務の流れのとおりになっていたわけで、実務経験のある人は自然に入っていけたのではないでしょうか。


他の問題を見ても「暗記重視」から「事例重視」への流れが鮮明になった気がします。


これは「実務経験者」も含めて、受験者に実務に必要な資質・能力・センスを問うていると考えた方が素直です。


ただ「暗記軽視」もまだまだ危険です。こうした傾向が突如変わることがあるということも、過去の歴史が示していると思います。


これまで以上に多面的な学習が必要になるということで、受験者にとってはますます大変ですね。



【特定社労士試験特別講習の記録・4日目】

・民法(契約法):1.5時間

事例を板書しながら進める大学講義スタイルが懐かしい感じです。


今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。



 


夏の終わりにペンギンたちに癒されました。