こんにちは。

年末が近づくと「ふるさと納税」を呼びかけるCMや記事をよく見かけます。


「ふるさと納税」が対象となる寄附金控除は12月末までの「寄附」が対象ですので、「ふるさと納税」のあっせん業者には今が書き入れ時です。


この制度は、自分が応援する自治体を、自分で選び、自分の財布から寄附をし、見返りとして所得税・住民税の税額控除が受けられるものです。


⚫︎有利で便利なふるさと納税

他の「寄附」と違うところは、所得控除ではなく、支払うべき税額から2千円を超える寄附金額が控除(税額控除)される「有利さ」です。


もう一つは、所得税の確定申告をしなくても、住民税から控除される「ワンストップ特例」が利用できる「便利さ」です。


自治体はこの「有利さ」と「便利さ」を武器に「寄附」を勝ち取ろうと「返礼品」を競うのです。


「寄附文化」が育たなかった日本において、気軽に寄附を行う機会を提供したという意味では画期的な仕組みだと思います。


⚫︎ふるさと納税から寄附へ

ただ、寄附する人たちが自治体を選ぶ「基準」は、寄附が何に使われるかではなく、返礼品として何がもらえるかになってしまっているのが現実です。


これでは本来の「基準」とは言えません。


この制度が終わってしまえば、多くの人は寄附という行為をしなくなることは確実です。


さらに税法上は「寄附」ですが、実際には大都市の住民税が減って、その分が寄附先の地方に流れるという財源の再配分に過ぎません。


なので「寄附」ではなく「納税」なのです。


何もこんな回りくどいことをしなくても、最初から地方にお金を流せばよいだけのことです。


と考えた私は「ふるさと納税」の魅力に負けそうになりながら、その分を公益財団やNPO法人に仕向けようと昨年からわずかながら寄附を始めました。


「ふるさと納税」に流れるお金の半分でも、こうした財源に恵まれない団体に行けばいいのになあと、豪華な「返礼品」リストを見ながら思っています。


この際、クリスマスは皆んなで「寄附」という「プレゼント」をする日にしたらどうでしょうか。


今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。



いつもの生活から(第17回)


ひこにゃん(クリスマスバージョン)