こんにちは。



今年も1年を振り返る時期を迎え「流行語大賞」「今年の漢字」「重大ニュース」などが注目されていますが、その中心はやはりコロナ禍でしょうか。


そうしたなか、個人的に思いを寄せているのは、文学、歴史、評論の分野で偉大な業績を残された「知の巨人」とも言える方が亡くなられたことです。


⚫︎作家 瀬戸内寂聴さん

⚫︎歴史家 半藤一利さん

⚫︎ジャーナリスト 立花隆さん


いずれもわざわざ説明する必要もないほど、それぞれの分野で大きな足跡を残された方たちです。


3人の作品や活動のすべてを確認しているわけではありませんが、私が知る限りでは、この3人ほど、常に読み手や聞き手を意識していた人はいないのではないかと思っています。


作品を発表したり、講演したりするだけでなく、それを受け止める人たちとのキャッチボールを大切にしていたことに改めて注目したいと思います。


⚫︎瀬戸内さんは、東日本大震災発生後にいち早く被災地に入るなど、苦しんでいる被災者や市民との対話を通じて、心の平安を届けてくれました。


⚫︎半藤さんは、昭和史を中心とする執筆、講演、座談会を通じて、誰でもわかるやさしい語りを用いて、常に平和の大切さを解いてくれました。


⚫︎立花さんは、政治から宇宙、脳科学、死後の世界まで幅広いテーマにおいて、学生や若い世代との交流を通じて真実を究める尊さを教えてくれました。


3人の生き方を見ると、常に「原点」に立ち戻って、そこにある事実を丁寧に探究し続けたことがよく分かります。


まさに「知の旅」を続けてこられたのです。


そのために実に長い時間と多くの労力をかけたことが、3人が残された作品からうかがうことができ、改めて驚嘆するばかりです。


今年、3人を鬼籍にお送りした今、そのあとに続く方はなかなかいないと思いますが、個人的には次の方たちに注目していきたいと思っています。


⚫︎作家 佐藤優さん

⚫︎立命館アジア太平洋大学学長 出口治明さん

⚫︎作家 安部龍太郎さん


この機会にもう一度、偉大な「知の巨人」が遺した作品に触れてみたいと思います。



今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。


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