こんにちは。


コロナ禍で新しい言葉が使われてきました。


そのなかには、これまでの使われ方と異なったものもありますし、専門的過ぎて一般にはなじみのないものもあります。


正しい意味が伝わっているのか心配です。


⚫︎コロナで出てきたカタカナ語

「クラスター」(cluster)は、もともとブドウなどの房のことで、これまでは決まった分野の企業や研究所などが集積した地域を表す言葉でした。


今回はコロナの感染者集団を示す言葉として使われていて、余りよくないイメージが定着してしまったようで、これからは使いにくいですね。


「ブースター接種」「ブレークスルー感染」も最近よく使われていますが、本当の意味がどこまで正しく伝わっているのか、疑問です。


「オミクロン型」というのも登場しました。


感染が心配される高齢者に、こうしたカタカナ語で説明してもなかなか理解してもらえません。


少なくとも、90歳の私の母には無理です。


ここは少し親切に「追加接種」とか「ワクチン接種後感染」「超新型株」とか、意味が分かる言葉で伝えてあげる丁寧なやり方が要ります。


何でもカタカナ語や専門語にして、分かったような気になっている風潮には疑問を感じます。


⚫︎社労士の世界にも...

そう言えば、今度雇用保険で「マルチジョブホルダー制度」というのができるらしいですが、これもどうなんでしょうか。


また、社労士にも深い関わりがある「パワーハラスメント」(パワハラ)にも問題があります。


厚労省の資料にも使用されている言葉ですが、実は「和製英語」で、日本以外では使われていません。


職場のいじめという意味で「bullying」(workplace

bullying)が一般的に使われているようです。


ハラスメントには、他にもおびただしい「○○ハラ」が出回っていますが、それがかえって本来の意味を分からなくしているように感じています。


対象や保護すべき内容がボケてしまいそうです。


何もパワハラと言わなくても、「職場のいじめ・嫌がらせ」の方が、正しい意味が的確に伝わるのではないかと思います。


このことは、コロナやパワハラに限らず、他の分野でも同じことが言えそうですね。



今回もここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。次回もまたアクセスしてください。


3行コラム・ドイツ百景(第41景)

🇩🇪  哲学の道 Philosophenweg

「ハイデルベルクには京都銀閣寺近郊にある「哲学の道」のもとになった小高い散策道があり、そこから美しい旧市街地を眺めることができます」