だいぶテレビの報道は明るくなってきましたね。
でも現地はそんなことないようです。
毎日新聞の菅内閣ヨイショの記事が出たと思ったらテレビまで。いやはや。

それはさておき、先日、企画の大師匠(大手広告代理店プランナー)から電話があり、
師匠:「おー、ドームちゃん。世話になったなー、5月末で定年だよ。来週から有給消化でしばらく休みだからさ、石巻行ってくるよ。」
Dome:「石巻??被災地何しにいくんですか?今時ってことはボランティアですか」
師匠:「そうそう。行ってくるよ。」
Dome:「一緒にいきてーなー。ダメすか」
師匠:「ダメダメ。こんな時期はしっかり働けや、景気わるくすんな」


ってわけだ。温泉好きの師匠は東北方面はずいぶん歩いている。それだけに思入も強い。師匠の情報じゃ、ボランティアは相当数行っているようだが、帰ってきて、ノイローゼ、うつ病になってしまう人が多いようだ。テレビで見ているようなところは一部で本当に大変らしい。そのため、あまり長期のボランティアはダメらしい。師匠も5月の連休明けまでと言っていた。
凄まじい状況だと想像はつく。
師匠にはとにかく、年寄りなんだから、みなさんに迷惑かけないようにと冗談で言ったが、60にしてボランティアへ行く心意気。思いやり。すごいな。
こんな師匠に20年もいろいろ教わった。そしてまた、教わっちゃった。かなわねーなー。

その後、撮影の仕事が入り友人のカメラマンに電話。こいつ普段はアイドルばかりとっているからね、人物撮らしたら抜群にうまい。
クライアントの社長ですからね。満足良く写真提供したいですから。

Dome:「空いてる?スケジュール決まったら連絡するけど」
カメラマン:「6,7日は連絡付きづらいですけどOKすよ」
Dome:「携帯繋がらないとこってどこいくの?海外?」
カメラマン:「いやいや、いわき市へ物資届けに行ってきますよ」
だと。
おーーーすげー。みんな熱いね。ありがたい。
少しづつ一般人も活動出来る環境になってきたわけだからな。
彼らは時間が自由だからね。まあ、仕事も僕らはしっかり働いて後方支援だね。
そんなわけで、この時期身近に起きた温かい出来事。

やっぱ日本、まんざらじゃないよ。
今回の震災で思うこと。
震災、洪水と史上稀にみる大惨事になってしまったわけだけど、まずはこの事態を忘れないようにしていきたいと思います。
東京からはメディアを通じての情報しかわからないが、Twitterやmixiなどをみているとやはり被災地の格差が大きくなってきた思います。物資やライフラインも少しづつだが整備にとりかかってきた。政府も予算化を始めた。そんなニュースが流れ始めていますが、小さい避難所や街や村は未だ手付かず。それに被災者の救援も手付かずの所もあるようです。僕らは今すぐ何かできる手立てが見つからないのだが、長くかかる復興にきちんと向きあって、出来ることはやっていくことが必要なんだと思います。
原発について
原発に関してはやはりいろいろな意見がありますね。
昨日の日記にも様々なご意見があり、僕もいろいろ勉強になりました。

原発はそれぞれの人が背負っているもの、育った環境や今の環境によって、かなり意見が違うのは驚きました。僕は、今の社会には必要不可欠だと思っています。
街を歩けばエスカレーターは止まっている。電気も暗い。僕の生活には何も問題ないです。でも下肢の不自由な人、お年寄りはどうでしょう。このような方々を守るためには、今の電気量までとは言わないがある程度は必要になるのでしょう。

電気は非常に効率の悪いエネルギーです。発電所から家に着くまでに6割近くが熱エネルギーとして放出されています。これは環境にも良くないのです。
ニューヨークの大停電は記憶に新しいと思いますが、この事故以来アメリカではスマートグリットという考え方に基づきインフラの整備を行っています。

アメリカでは民間企業が複数が通電しているので、一箇所停電すると大停電になりやすい訳です。日本は独占化する代わりに安定供給の義務を化していますから大丈夫なはずです。

日本型スマートグリットは最小単位でのエネルギーの確保を目指しています。家や工場なら太陽光パネルやコ・ジェネレーションシステム。市になれば水力や風力などもあると思います。このように使うところで電気を作ることによりクリーンなエネルギーを確保していく事ができるわけです。このような設備だけを動かすのであれば、大型の発電所は少なくしていくことが可能になるのではないかと思います。

現実的には、電気自動車やETCもその計画の中の一環とされています。
スマートグリットは新しいインフラですから、未だ時間はかかるでしょうが確実に成長しています。

そういう安全でクリーンなエネルギーが実現するといいと思います。

ただ、今はやはり原発です。まずは今回の事故を安全に乗り越え、また、復旧にむけ現地に入っている関係者の方が無事であることを願うばかりです。
東北地方太平洋沖地震 大変なことになっております。
被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げます。

今回の地震に対しては知人に多くの関係者がいたこともあり当初より注視していた。
というのは、民主党政権誕生以来、どうも後手後手の対応により、事件が大型化することが多かったからだ。口蹄疫、尖閣諸島、ロシア、韓国とこの一年うまくいかなかったことはご承知の通りです。

ただ、今回は人命に関わる問題でもあり早急な対応が必要である。

しかし、管総理の最初のコメントを聞いて愕然とした。
コメントの最後に「この危機を乗り越え新しい日本を作ろうではありませんか」
????
日本を作ろう??????
普通であれば、「この災害を乗り越え、東北地区の早急な復興」ってことじゃないでしょうか。

日本を作ろうとはまさか、この大事に、災害を政権延命の材料にしているのか?であれば乗り切れないんじゃないのか。そんな不安があったので土日月とニュースを注視していた。そしてその不安が現実になっているのが恐ろしいのだ。

まずはこれだけの災害で初動で送り込んだ援助隊は20000人。
これには驚く。これだけ広いエリアでなおかつ津波による被害が中心だ。素人目にも足りるとは思えない。神戸でさえ20000人超。まだ、寒いこの時期だ。早い対応が要求される。これも最終的には50000人→100000人と指示をしたそうだが初動の対応が重要であることは誰でもわかることだ。


災害の場合、緊急的には人命の保護が最優先である。次に被災者への物資の供給(衣食住)。これも早急に手を打たなければならない。被災者は心も体も痛めつけられているのだ。心のケアは後になるとしても食事、休める環境は重要だ。しかし今日になっても物資が届いていなく、体調不良を訴えている人が増加している。災害でルートが確保できないという話も聞くがそれを含めた体制作りをすべきであったはずです。このように初期段階で後手後手に対応していた。

今回はそれに合わせ原発問題だ。
これも、14日昨日になって政府、東電と統合対策本部を設置をした。最悪の事態をさけるのであれば本来は早々に立ち上げるべき事案だと思う。政治主導という言葉の意味が分かっていないと思わざる得ない。
計画停電も国民の生活を無視したやり方としか評価しようがない。まるで東京電力が悪いようになっているが現実的には政府が絡んでいる。もちろん電力が足りないことは十分理解できる。しかし実際にニュース等でも言われているが命に関わる人も多いはずだ。社会の混乱を招いているのは明らかです。この混乱が実は経済に直結している訳です。今後、復興事業のコストを考えれば、経済の悪化は絶対に許されない訳だ。しかし、昨日、今日の株価をみればわかるように、計画停電+原発が結局、悪いメッセージとなってしまった。原発は技術的な問題だが計画停電は経済に直結する事案なのだ。

今日あたりから新聞にも、現政権の対応批判もチラホラ見えているが、国民生活をこの程度の意識でしか考えない政府に対しては本当に怒り心頭である。

日本の技術は世界トップレベルである。自衛隊、消防隊、救急隊、警察海上保安庁すべてトップクラスだ。あわせて東京電力、東京ガス、NTT、JR、原発はどこかな?
どちらにしても、世界最高の技術をもっているのだ。しかし、いくら最高の技術があっても、使う側がミスを犯せばうまくいかないのは明らかです。

なんとか手遅れにならぬよう、この難しい難局を乗り越えてもらいたいと思う。

国民的には計画停電に協力することが、復興につながるような風潮も無きにしもあらずだが、東北エリアはライフラインが断絶されている今、計画停電は我々の生活維持でしかない。けして被災地のためになっている訳ではないのだ。
神戸/新潟県中越地震のときは思い、お金、物資すべてが被災地に向いていたが、もちろんみんなではないが、今回は計画停電という言葉一つで我々も被害者という意識になってしまったと思うのは僕だけでしょうか。買い占めもその延長のような気がするんですよ。

被災地の方々、そこに救助に向かっている現場の方々。がんばってください。よろしくお願いします。