本当に、本当に内定を貰ったら
辞めてもいい広告代理店の2次面接。
2次面接はプレゼンテーション。
テーマは「今、1番気になること」
課題は面接の1週間前にメールで送られてきた。
偶然、日経新聞の夕刊で
睡眠に関する記事を発見したので、
健康の知識を活かし、
「正しい睡眠のとりかた」というテーマに決定。
いつものようにワードで箇条書きで要素を書く。
1)1.5時間単位で睡眠をとる
2)22時までに寝る
3)寝る前は頭を使わない
とても詳しい自信があり、1時間ほど語る自信がある。
あらかじめ、メールにプレゼンテーションの時間は
「5分間」と記載されていたので、
ストップウォッチで何度もはかって練習した。
面接官にプレゼンが始まる前に
「5分間で大丈夫ですか?」
と言われたけど、僕は自信を持って答える。
「大丈夫です!」
プレゼンテーションは5対1で行われていた。
健康にうるさい世代なのか、
全員が興味を持って頂き、質問が飛び交う。
「1.5時間とはどういうこと」
「1時間30分です。人にはレム睡眠、ノンレム睡眠とのいうがあり、浅い睡眠と深い睡眠を繰り返します。浅い睡眠のときに起きると目覚めが良いです。6時間、7時間30分、9時間のように。」
「22時までに寝なければならないのはなぜ?」
「22時・0時に寝た場合の成長ホルモンの出る量が違うからです。成長ホルモンは筋肉を回復させたり、肌を整えたり、素晴らしい効果を発揮する成分です。22時と0時を比べると、3倍も違います」
僕が発言をする度に面接官はうなづく。
最後に面接官から質問される。
「何かひとことあれば、お話し下さい」
「日経新聞の夕刊に掲載されていたのですが、頭寒足熱を機械で作り出す機械があるそうです。リラックス効果があり、睡眠には最適です。価格は10万円ぐらいしますが、本日は父の日なのでプレゼントしてもらってはいかがでしょうか?」
満足してプレゼンテーションは終わる。
次は筆記試験だったけど、
それも無事にパスして、最終面接へ。
これが本当の最終面接となる。
しかし、その前にそれよりも辛い、
最大の試練が訪れる・・・
【教訓】
プレゼンテーションは慣れが大切。経験がない人は1分・3分など時間を区切り、事前に練習を。