面接官に優遇されて受けることになった最終面接。


ここまでくるのに色々なことがあった。


履歴書を忘れて再提出、


グループディスカッションでは1対15で結果をくつがえした。




最終面接は2対2の集団面接。




前回の面接と対照的に重苦しい雰囲気。


部長、課長と思われる人が面接官。


そんな重い空気の中、いきなり面接官が変なことを言いだす。




「君、スカートが短いね。脚が細いけど体力は大丈夫?」



明らかにセクハラだった。


たまに就職活動中、異様にスカートが短い人を見かけるけど、


一緒に受けていた女子学生は明らかに普通だった。


こんな人がいる会社は嫌だなんて思いながら面接を受けることに。


面接は淡々と進められる。




「地方に行くことになるかもしれないけど、大丈夫」


「はい。どこでも構いません」


「そうかそうか、学校の成績は良いたいだけど」


「はい。休まず授業に出ていましたので」




前回の面接官に言われたとおり、


地方行きの話については即答した。


一緒に受けていた彼女にも同じ質問がされていた。


彼女にはその後、部活動のチアリーディングの話に。


僕は何もしてこなかったので勉強の話へ。


「マーケティングのゼミに入っているようだけど、マーケティングとは何か説明してくれない?」




予想外の質問。


今までそんなことを考えたことがなかった。


額から汗が出てくるのを感じた。



「商品、価格、流通、販売促進など4Pなどを意識しながら、商品を売ることでしょうか?」


「う~ん、それではわかりづらいね。ちゃんと調べておいた方が良いよ」


「ご指摘ありがとうございます。今度、勉強をいたします」




ダメなりの対応がある。


素直に受け止めるのが1番。


がっかりしたり、反対したりしないこと。


基本的にわからないこと、


知らないことを質問されても自信を持って答える。





これが大切。





自信なさそうに答えると面接官につっこまれるだけ。


僕は面接内容には満足しなかったけど、


その日の夜に内定の連絡を頂いた。




しかし、面接官といい、


学歴主義といい、地方に飛ばされることといい、


自分にとってはマイナスな要素が多かった。




ただ悪いところを探しても意味がない。


探そうと思えばいくらでも探せる。


良いことを見る、多角的にみることも大切。




僕は感謝の気持ちを忘れないために、


1日1回は「よかった、よかった 」と唱えていた。




この頃から、企業研究に限界を感じていた。


結局、実際に働かなければわからないことが多い。




内定を貰ってから人事の人と


2時間ほどお話をさせてもらう機会を頂き、


色々と相談したが、結局、辞退をすることにした。




内定承諾書は未だに1度も書いたことはない。




辞退の電話はもちろん、相談してもらった人事の人にする。




「古田さんはいないでしょうか?内定の件でお話をしたいのですが。」





少しは内定承諾書を書くんだと思わせたかもしれない。


しかし、事情を説明して人事の人に「辞退」を願い出た。


人事の方はあっさりとしていた。




「仕方ないよね。僕ならそうするかもしれない。これから就職活動頑張ってね!」




本来なら、お伺いして辞退を願い出るべきだけど、


電話で内定辞退が済んでしまった。




とてもいい人だった。




それにしても自分が出会う人事の人はいい人ばかりだった。


その場で内定を辞退させたりするなど、強引な引き留めもしない。


内定承諾書を書かないせいもあるだろう。




しかし、そのような素晴らしい人事の人が


優秀な学生を上手に引っ張ってしまい、


ミスマッチを起こすとい新聞記事で見かけた。




人事の人は一緒に仕事をするわけではない。


誰と一緒に仕事をするかは働くまでわからない。


僕が志望する際には「仕事内容」で決めていた。




何度も言うように僕はいまだに


一度も内定承諾書を書いたことはなかった。




つまり、内定はひとつもなかった。


それでも、逃げ道を作ることが嫌だったのでそうしてきた。


それが「自分らしさ」だと思ってきたけど、


周りからは反対もされていた。





この時期になっても内定がないのはとてもつらい。


でも、僕がやることは1つだけだった。





頑張るしかなかった。




【教訓】


自分の専門の学問についてはある程度簡単に答えられるようにすること。


人事の人がいいからといって入社を決めてはいけない。




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