志望業界を変更したばかりで苦しんでいたとき


小規模の広告代理店の説明会に出席することにした。


広告業界専門の情報誌に取り上げられていた会社。



後から知ったのけど、その記事は「広告」。


注目されているから記事が載っていたわけではなかった。




説明会場は国際フォーラム。


就職活動中、国際フォーラムに行かない人は


いないのではないかと思うぐらい訪問する。




会社の規模の割に大きな会場をとっているようで、少し驚いた。


普通なら7、8割ぐらいの出席率だけど、意外にも満席。


大手の広告代理店に落ちて、必死な人が集まってきたのか、


僕と同じように本を見てきたのかもしれない。





広告効果はよかったようだ。





いつものように企業からの一方的な説明会。


広告代理店だけあって、


自社が手がけてきた作品をスクリーンに映し出し説明していく。




広告代理店を目指している人なら知っている広告もあり


少しは憧れを抱いてしまうかもしれない。


作品の説明は若手の社員が説明をしていたのだけど。


最後に「営業部長」が紹介される。





いかにも強面なオジサンがでてきた。





第一声で思いがけないことを発言する。



「みなさんの机にはエントリシートがあるかと思いますが、もう一度提出することを考えてください。うちが言うことではありませんが、大手の2社以外は広告代理店とは言えません。みなさんが思っているような華やかな仕事はなく、泥臭い仕事です。肉体的にも精神的にも辛い仕事です。憧れなんかで受けている人は絶対に受かりません!もう一度家に帰って考えてみてください」




学生でこのようなことを言っているような人はいたが、


実際に業界で勤めている社員の方は今までにいなかった。




しかも、自社の説明会。






このような場でいうことではないと思った。


「こんなオジサンがいるような会社はこっちからお断りだ」と思い、


僕はエントリシートを持ち帰らずに会場を去ることにした。





本当は社員の方1人で判断してはいけないとわかっていたけど、


何となく気分がのらなかった。




帰りにホームで電車を待っていると、親友からメールが入っていた。



「A社に内定しました。これで就職活動も終わり。木村君も頑張ってね!」




正直、この時の僕は説明会の件があり、素直に喜べなかった。


むしろ、腹が立ったくらいだ。


この時期、みんな就職活動を終え始め、焦っていた。





今まで見ていなかった


「みんなの就職活動日記」も見たりしていた。


何か良い情報ないか、色々な人の考えを知りたいと思い、


毎日チェックするようになった。





早速、今日行った会社の掲示板を見た。





自分のように不快に思った人もいれば、



「ありえないでしょ。エントリーシートは置いてきた」


「絶対に受けない。あんな奴のいる会社なんて絶対に嫌」





逆に賛成意見もあった。




「あそこまで言ってくれて逆にすっきりした。それでも僕は受験します!」





僕も不快には思ったけど、


あそこまで本音で言ってくれる人はなかなかいない。


仕事の辛さをわかっているからこそ言えたことではないかと思った。




1つの出来事に対して、もう少し多角的に


見られるようにならなければと反省した。


それは通信簿のコメントにも注意されていたことだった。





人にはそれぞれ考えがある。





自分の価値観をおしつけない。


最後に自分を信じられるのは自分だけだ。




【教訓】


インターネット上の掲示板で色々情報ががあるが、信じる、信じないは自分次第。





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