苦手な女性の面接官から何とか合格をもぎとった面接 。


1次面接と同じ本社に向かう。



ブランドの本を読んでいると、事例で何度も取り上げられ、


受験していた時には志望度はかなり高かった。


人事の人もとても優しい方で好感がもてた。


しかし、人事の人が優しいからといって、

その会社の社員の人がすべて良い人だと思ってはいけない。





大企業であればある程なおさらだ。





何1000人といれば、良い人もいれば、悪い人もいる。


大学だって同じだ。


自分に合う人、合わない人がいる。


しかし、仕事では合わない人でも合わせる必要がある。




会場に着くと学生は誰一人いない。


受付の人に「面接で来たこと」を告げると、


普通のガラス張りの待合室に待たされる。



数分後、中年の面接官がやってくる。





身なりはきれいでテレビの


コメンテーターをしていそうな感じの人だ。


2次面接は、1次の選考と同じように個人面接2回だった。




いつものように自己PR・志望動機を聞かれると思いきや


いきなり、ゼミのことについて聞かれた。



「マーケティング史を勉強しているようだけど、具体的には何を勉強しているの?」


「マーケティングの発生した背景、アメリカのマーケティングについて勉強をしております。例えば、4Pなど」


「なぜ勉強をしようと思ったの?」




本当は「楽なゼミ」だからだったけど、とっさにうそをつく。




「何でもそうですが、基本を学ぶことは大事だと思いましたので勉強しております。大学でマーケティングを勉強しても、会社で役立つとは限りませんので」


「ふ~ん。珍しいね。でも、では何で卒論は『ブランドマネジメント』なの?」


「正直、今勉強してる学問では、卒論にしようと思う題材がなかったからです。それなら、一番自分が不思議に思っていることで卒論を書こうと思いまして取り組んでおります。」


「そうか。どのくらい進んでいるの?」


「もう半分まで進んでおります」


「じゃあ、ブランドを向上させるにはどうすればいい?」


「ひとりひとりがブランドを意識して、仕事に取り組むことではないでしょうか?そのためには、ステートメントなどを作成する必要があります」


「うちではどんな方針を立てればよいかな?」




本を読んだまま話していただけなので、もう限界。


降参することにした。




「実際に働いておりませんのでわかりません。これから勉強します」




ともかくゼミについてしつこく聞かれ、


1回目の面接は不発に終わる。


志望度が高かっただけにショックを受けた。




2回目の面接。





面接官は短髪でさわやかなオジサン。

ホテルでフロントができそうなぐらい、


さわやかな雰囲気でしっかりしている。


先ほどの面接とは違い、何も自分から質問はしない。


最初に言われた一言。





「何か質問はある?」





いきなり、質問から始まった。





「逆面接」





逆面接は企業研究、自己分析をちゃんとしていないと難しい。


自己分析、企業研究をおろそかにすると、


相手にやる気があるような質問ができない。


初めに質問したことが本当に意味のない質問。



「御社ではプラチナナノコロイドという材料のシェアを日本一持っているそうですが?本当ですか?それは何に活用されているのですか?」



このような質問は面接でする質問ではない。


シェアを持っていようと、自分に関係ない。


自分のやりたいことが絡んでいるならともかく、全く関係がなかった。




質問をしながらも考えていたけど、


それ以外に質問が思い浮かばなかった。


とっさに思い浮かんだとしても、


「残業について」「給料について」など、誰でも思いつく質問。


調べればわかる質問ばかり。





質問がしづらくなっていたので、最後には面接官自体の質問に。





「今まで一番やりがいを感じた仕事は何ですか?」


「今までどのような仕事をされてきたのでしょうか?」




単純な質問ばかりなので、質問の答えがすぐに返ってくる




「他に何か質問は?」




と面接官からは何度も言われ、「脅迫」に思えてきた。


選考に落ちたことは会社を出る前に確信した。




本当は連絡があるまではわからないので、


そんな風に思ってはいけない。


それでも自分の出来の悪さにがっかりしていた。




【教訓】


質問をする際には、給料・休暇・福利厚生など誰でも思いつくような質問はしないこと。


やる気をみせるチャンスなので考えた質問をしましょう。



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