１日２社以上受けている僕にとって嫌なことがある。
「選考なしの会社説明会」
ただ、その会社の選考を受けるためだけに行っているようなもの。
よく就職活動本にも書いてあるけど、
会社説明会は企業をアピールする場で真に受けてはいけない。
そのようにわかっていながらも説明会に参加する
これほど無駄な時間を過ごしていることはない。
若手社員の座談会を入れるなど、
説明会に工夫をしている企業もある。
緊張感がない若手写真が本音を漏らしてくれることもある。
そういう時こそ参考になる。
つまらない企業の説明会は
いつも他社のエントリーシートを書いていた。
その会社の説明をメモしているか
どうかなんてわかるはずはない。
今、受けようとしている外資系のコンサルタント会社がそうだった。
説明会に行き、ただ説明を聞いているだけ。
国の大きな仕事を請けたり、
海外の企業と大きなプロジェクトをしたなど自慢のオンパレード。
そんな説明会に耐えて、次はグループディスカッション。
説明会の前にWEBテストを受けているので、
それをもとに選考したのではないかと思われる。
こんな企業に限って、大学名で選考しているに違いないだろう。
案の定、グループディスカッションのメンバー紹介のときに
そのことを確信した。
「東大の錦織です。よろしくお願いします。」
「早稲田大学の棚橋です。よろしくお願いします。」
「慶應義塾大学の圭です。よろしくお願いします。」
有名大学の学生が６名。
外資系の企業を受けるたびにこのような光景に会う。
そのなかには留学生もいる。
選考を受けるような留学生は日本人より優秀だ。
いつか留学生に仕事を取られてしまう日も来るかもしれない。
グループディスカッションをする前に、
メンバーと話す機会があり選考状況を話し合った。
その中の１人にテレビ局のアナウンサーの
最終面接まで進んだつわものがいた。
バイタリティーの塊と思われるぐらい、とても面白い人だった。
色黒で強引な発言から
この企業で働いていそうな感じだ。
特にそんなに入りたいわけでなく、
この人とタッグを組んで、悪ふざけをすることになる。
グループディスカッションのテーマは、
「公務員についてどう思うか」
テーマが漠然としていて、
公務員が何をさすのかをまず考えなければならなかった。
就職活動 で休みがとれない僕は、
夏休みがある「学校の先生」について話を振ることにした。
すると、先ほどの色黒の学生が食いついてきた。
「公務員っていろいろあるけど、漠然としているよね。たとえば、「学校の先生」ってどう？」
「学校の先生はいいよね。休みがあって、定時の時間で帰れるし。会社にもあのぐらい夏休みが欲しいよね。」
「夏休みいは欲しいね」
「でも、現実はまとめては厳しいから祭日を増やすとかどう？」
僕もテーマから外れたことを話す。
「たとえば、スポーツの日は？しかも、競技別。バスケットボールの日。サッカーの日。テニスの日。」
「それいいね。そしたら、休日のほうが平日より多くなるかも。」
「よく仕事のスタイルの違いで、ドイツと日本が比較されるけど、ドイツよりも休みが多くなりそうだね」
少しだけ豆知識を話して、一応アピールをした。
ドイツは残業の制度も厳しく、遊ぶために働く。
日本はサービス残業もあり、遊ぶことを犠牲にしてまで働く。
「もし、学校の先生になって長期休暇があったら、どんなところへ行く？」
こんな公務員のテーマとは外れた話題で盛り上がる。
他のメンバーもつられてしまい、
言うまでもなく最悪なグループディスカッション。
結論も何も決めていないので、ただ話しているだけ。
最後に面接官から「何か質問がございますか？」といわれたが、
誰も質問をせず、沈黙が流れていた。
いつもなら率先して、空気を変えようと努力するけど、
どうでもよくなっていたので質問をすることはしなかった。
面接官も気まずく、色黒の学生が「会社の休暇」について
質問をして選考は終わった。
あとから聞いた話けど、新入社員は毎日睡眠が３時間ほどで、
終日パソコンを持って回り、プログラミングするらしい。
給料は高いけど、明らかに自分には合っていない。
落ちていることを確信し、家に帰るとすぐに
その会社の資料をゴミ箱へ捨てた。
【教訓】
自分に向いている会社ではないと判断したら、すぐにでも辞退し、他の会社に専念すること。