絶対に通過しないといけない筆記試験。


これさえ通過すればほぼ内定。


もう受かる気満々で余裕があった。





会場に着くと人だらけ。






受付の順番待ちで行列ができていた。


大手のマスコミの企業ともなれば規模が違う。


軽く500人くらいはいたんじゃないだろうか。


それを自社で収容できる会社の広さもすごい。



受付をすませると、説明会場には


人事の人が監視しており、10人くらい立っていた。


人事の人数も違う。




正直、一人一人見てみてると


マスコミなのにパッとしない人ばかり。


これが大手のマスコミで働いている人なのかと疑問に感じた。






しかし、たいしたことがないのは自分のほうだった。






それだけいると筆記試験前はうるさい。


しかし、筆記試験が始まると静まり返る。


500人ぐらいが一度に静まり返るのもすごい。




筆記試験の問題はただのSPI2


いつも他の企業で受けていたどおり、


時間を確認しながら解いていく。




大手の会社だからといって、


SPIが難しいというのは迷信。


難しいのは内容ではなく通過すること。





あまりにも受験生が多いため、点数がよくないと通過できない。




国語・英語・算数の順で進み、


算数の時に「油断大敵」という言葉を身をもって知ることになる。


算数の問題でどうしても解けない問題が出てきた。


選択肢の中に自分が導いた「答え」がなかった。




何度繰り返しても出てこない。





深呼吸をして、自分を落ち着かせて、問題を再度解く。


すると、やっと選択肢にある「答え」が見つかった。


その問題にかけた時間は「5分」。





SPIの問題にしては時間がかかりすぎだった。





その時間のロスを取り返そうとがむしゃらに問題を解いていく。


しかし、またもや解けない問題がでてくる。


今度は時間をかけることは得策ではないと思い、


その問題は飛ばして最後まで解くことに。





一番肝心な筆記試験でミスをしてしまった。





受験と同じように解けない問題には固執しない。


解ける問題から解いていく。


そんなことはわかっていたけど、


本番のプレッシャーに飲み込まれてしまった。






本番は怖い。






何が起こるか分からない。


すべての状況を考え、準備する必要がある。




すでに会場に入ったときの余裕は消えていた。


そして、試験は終了。


今まで失敗しことがなかったSPIに失敗。




ショックだった。




「結構簡単だったよね」「楽だったね」


など聞きたくもない他の学生の声が耳に入り、


なおさら自己嫌悪に落ちいる。


聞かないように逃げるように会場をあとにした。




家に帰ると父親に報告。




SPIに失敗したかも」


「どういうことだ!?せっかくお願いしたのにどうするんだ!」




予想通り、父親に怒られる。


まだ、落ちたかどうかもわからないのに。


それは自分がよくわかっていた。


数日後、リクナビの画面を見る。




「残念ならがら・・・・・・・」



すぐに見て、パソコンの電源を切る。


自分の甘さが許せなかった。




【教訓】


大手だろうと、中小だろうと、SPIの問題は変わらない。しかし、高得点をとらないと次へは進めない。




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