決意した日はすがすがしかったが、


次の日からはいつもの自分に逆戻り。




人間、そんな簡単に変われるものじゃない





本気で変えたいのなら、今の自分を壊すしかない。


今の自分がしてきたことを否定するくらい、


逆のことをするくらいがちょうどいい。





「死ぬ気で頑張る」とよく言う人がいるけど、


できない人の方が多い。





成功している人はみんな努力をしている。


最後の最後まで諦めず、執念を持って取り組んでいる。


誰もがわかっているけどなかなかできない。





死ぬ気でやっても、死ぬことはない。





「死ぬ気」という言葉はマイナスなので


「生きる気」で頑張ると言っている人もいおる。





僕が今できることは1つずつ問題を解決していくしかない。





ずっと悩みながら就職活動 を続けていた。


そんな状態で面接をしたら、受かるものも受からなくなり、


受ければ受けるほど落ちる「就活スパイラル 」に陥てしまう。





何とか気力を振り絞り面接は合格していた。





面接のある日は家で大声を出していた




「今日の面接はうまくいく」


「今日は今まで最高の日」


「今まで頑張ってきた」




潜在意識に働きかけ、


少しでも体を温めて気合いを入れていた。


食品会社の面接もそうだった。




もう季節は春で桜が満開。





暗い気分とは対照的に


空はさわやかで、コートもいらないくらい暖かい。


コートを脱いで就職活動をしていると、少し気分が軽くなる。




試験の形式は5対1の集団面接


この集団面接の中で一番覇気がなかったのは間違いなく自分だった。





「学生時代に頑張ってきたこと」「自己PR 」「志望動機」





ありがちな質問がされた。一番よく聞かれる質問。


聞かれるとわかっているので準備は必ずしたほうがいい。


面接官は自分の答えた内容には何も関心を持たず、


エントリーシートの内容を見て、サークルについて質問してきた。





「国際交流サークルで何をしていたの?」


「日本語学校に訪問したり、観光名所を留学生と一緒に訪れていました」




正直、サークルは真面目に取り組んでいなかった。


イベントにも年2・3回ぐらいしか参加せず、部室に入り浸っていた。


しつこく聞かれるとボロが出るので、こちらから話しかけた。



「サークルで役に立ったことは「文化の違いを体験できたこと」です。昔、アメリカ人と握手をした時にとても強く握られ、腹が立ったことがあります。たしか、アンディです。そのときはそう思ったのですが、アメリカ人は親睦を深めようと思う場合は強く握るそうです。好意的に握ってくれたのにそんな風に思った自分を恥ずかしく思いました」




あらかじめ、仕込んでいた。


今までの自分がサークルで起きたことをまとめ、


その中でも興味を持ちやすいものを調べていた。




「握手ネタ」は「海外と日本の違い」のような本に掲載されていた。




握られたのは事実だけど、就職活動用に必死に思いだした。


面接官はあきれたのか、満足したのかわからないが、


サークルについての質問をやめる。




相変わらず、集団面接でよく見かけるのだけど、


ひとりでずっと話している人がいる。


周りを配慮できていない点で、まず受からない。





そんな人の話も参考になると思い、真剣に聞いていた。


当時の自分はそんな人より情けないと思っていたぐらいだった。





集団面接で人の話を聞かないのは良くない。


ごく稀に思いっきりうなづく人もいるけど、あまりにも露骨すぎる。


自然に聞いていればいい。


逆に話を聞いていないほどわかってしまう。


それを察知した面接官が話題を振ることもあるので要注意。





「木村君はどう思う?」





満足いく面接はできず、会場をあとにすることに。


あたかも受かったと確信している人が





「どうだった?受かっているといいよね」





なんて声をかける姿を見て、とても腹が立った。


しかし、昔の自分もそんなことをしていたので、


仕方ないと割り切ることに。





帰宅してパソコンをつけメールをチェックしていると、


メールで合格通知が着ていた。


試験を受けてから2時間。


今まで受けた中でこんなに早い会社はない。



次の選考は「プレゼンテーション」だった。





【教訓】


集団面接では時間が限られているので短く質問に答えること。あなただけ受けているわけではありません。人の話はよく聞いておくこと。



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