全く今まで縁のなかった霞ヶ関で


集団面接をすることになる。


就職活動をするまでは足を踏み入れることはなかった。




就職活動は色々なことを学ぶけど、


その1つに「地下鉄」が挙げられる。


今まで全く乗ってこなかった路線も就職活動が終われば、


携帯やインターネットを使用しなくてもわかる。




やっぱり、経験は大切だ。




何度も乗るからこそ覚える。


何より地下鉄の基本料金は160円・190円の2つあり、


同じ料金でこんなにいけるんだと感動したことがある。


JRより地下鉄の方が安く済む場合が多いので、


お財布事情が厳しい人にはオススメだ。



集団面接の前にはありきたりな説明会が行われる


もう「会社自慢」を聞くのは飽きていた。


この頃から、会社の説明会では、


他の会社のエントリシートのアイデアを考えていた。




やっと説明会が終わると、


グループに分かれて集団面接をすることになる。




普通は会議室など個室で行なわれるけど、


説明会の会場でそのまま


なだれ込むようにして行なわれる。




女性面接官1人、学生6人の集団面接




面接官を中心に学生が取り囲む。


僕は面接官の隣にいたので自分から質問し始める。


人材紹介会社だっため、


面接官も手馴れており、質問もするどかった。



「なんで働きたいの?」


「自分のしたいことを実現したいからです」


「自分のしたいこととは何ですか?」


「より多くの人に役に立つこと、感動を与えることです」


「感動を与える事とは?具体的にどういうことをいうのでしょうか?」


「人の心を動かすことです。例えば、クライアントの良いところを見つけて、ふさわしい企業をお勧めして喜んでもらうことです」


「じゃあ、うちの会社ではそれが実現できるの?」



ひとつ返せば、ひとつ質問が返ってくる。


僕も同じだけど、よく集団面接を受けていると、


「感動」という言葉をよく使う人がいる。


人によっては良い印象を持たない場合もある。





感動させるのはそんな簡単なことではないからだ。





広告代理店を受けていた時にこんな言葉をよく聞いた。




「私は、ものづくりを通したクライアントや消費者とのコミュニケーションで、影響や感動を与え合いたいと考えています。」




ただ言っているだけで何も考えていない人が多い。


それを知っているからこそ面接官の質問がきつくなる。


ある意味、面接官の心を動かしているので


「感動」なのかもしれない。




まわりもそのような感じでスピーディーに進んでいく。


最後に面接官への質問時間があったので、


色々しつこい質問をされたので逆に聞いてみた。




「どうして、こちらで働いているのですか?」


「人をサポートするのが楽しいからかな。」


「どうして、サポートをするのが楽しいのでしょうか?」


「やっぱり、自分がしたことによって、人が喜ぶことを見られるからかな。直接お客様と話したり、相談に乗りながら紹介していくので決まった時は一番うれしいかな。」





すると、担当者は他にも転職してやってきたこと、


自分のプライベートを優先させたいので、


残業のないこの会社を選んでいるなど、赤裸々に答えてくれた。


そして、仕事の苦しみも教えてくれた。




「どうしても仕事を見つけたい人に、何も紹介できないのはとても辛い」




少し目に涙をためながら語っていた。


安易に人の役に立ちたいからということで


志望していた自分が情けなく感じた。





人の役に立つ仕事はどの仕事も当てはまるけど、


どの仕事も苦労も伴うことも忘れてはいけない。





いつも面接が終わった後、


受かることを確信している天狗な僕は、


この時ばかりは合格を確信できなかった。




そして、数日後・・・・





面接の通過の連絡がきていた。




ずっと就職活動をしていて


「本気」「真剣」にやっているつもりだったけど、


社会人の人から見れば、全然甘かったに違いない。




今回の面接の経験のおかげで


本当に自分のキャリア、やりたいことを考え始める。


それとともに志望する業界も変わり始めることになる。



【教訓】


仕事は楽しいことばかりではない。


就職活動ベストブログランキング


就職活動五行歌ランキング