僕は8月には受けなかった


インターンシップ」を受けることにした。


筆記試験の勉強やエントリーシートの


エピソードを作るのに飽きてしまい、刺激が欲しかった。


さらに自己分析をするたびに志望動機がわからなくなり、


モチベーションが下がっていた。そして、ある結論に達した。




「働いてみなければわからない」




自己PRは自分の過去の経験を分析すればわかるけど、


志望動機はこれから経験することなのでわかりづらい。


志望動機は自己PRよりも難しい。



自分のまわりもインターンシップを受けようとしていた。


この頃になると、就職活動を意識している学生が多く、

就職活動の話が飛び交う。



「あそこのインターンシップの申し込み開始したらしいよ」


「A企業から説明会の申し込みのお知らせがきたけど、五十嵐君のところにも来ている?」



インターンシップ の申し込みはWEBでエントリーし、


結果もWEB上で確認。


簡単に応募できるからといって、


たくさん応募することはなく僕は1社に絞っていた。



記念受験のようなものだった。





それでも、結果が気になって仕方がなく、


同じ企業にゼミ員の鷹野さんも申し込んでいたので、


2人で学校のパソコンルームで結果を確認することに。




運が良いことに、僕は通過していた。




しかし、鷹野さんは落ちていた。


鷹野さんはとてもショックだったらしく、




「もともと興味がそんなにあるわけじゃないし。いいや」




言い訳っぽいことを話していた。


受かった僕は気を使い、




「まあ、自分は記念だし、試しに行ってくるね」




特に詳しいエントリシートを書いたわけでもないので、


「運があった」とした言いようがない。


決して、鷹野さんが駄目だったわけではない。



もし、エントリーシートがなかったり、


記入欄が少なかったら抽選の可能性があるので、


落ちたとしても気にする必要はない。




「当日の服装は自由」




この文言にはいつも悩まされていたけど「スーツ」を着用。


仕事をするために応募しているのだから当たり前。


転職活動をしている人が私服で受けることはないように。



私服で行って嫌がられることはあっても、


スーツで行って嫌がられることは絶対にない。


リスクを考えるのなら、当たり前の選択だ。




スーツはアルバイトの時に使用していたもの。


ネクタイは持っていなかったのでインターネットで注文。


見栄を張ってブランドものを買ったけど格安で購入できた。




しかし、ネクタイの締め方を覚えていなかった。





ネクタイの締め方がわからず、


兄にマンツーマンで指導してもらいながらネクタイを締める。


兄は金融関係の企業に勤めているが、


特にネクタイには気を遣っていた。


ネクタイがだらしないと、


自分までだらしないと思われると聞いていたからだ。


ネクタイの結び目がキレイな三角形になるように


就職活動の初めの頃は何度も締めなおした。




試験会場に着くと、スーツ姿の学生ばかり。


30分前に着いたのにもう前の席が埋まっていた。


説明会のカリキュラムは




講演、グループディスカッション、筆記試験の3本立て。




講演はマーケティングの授業、自社の製品に絡めるなど、


とてもわかりやすく、学校の授業より数倍面白い。


僕が参加したインターンシップは


就職活動のインターシップ人気ランキング1位だった。




その後、グループディスカッションが行なわれる。


これは「選考には関係ない」と言われていたが、


みんな、すごい気合いのいれようだった。


その気合が殺伐とした雰囲気をかもしだしていた。


「いかに、自分がすごいか」をアピールするかのように。



グループは5名。




はじめに自己紹介をするとみんな有名大学ばかりだった。


慶応、早稲田、一ツ橋、東大・・・・


「やっぱりそういうことか」と思いつつ、大学に感謝した。


実際、企業が有名大学の学生のみ


DMを送っていることがある。特に外資系の企業に多い。



僕があまり人を覚えてるのが得意ではなかった。


そこ自分なりに工夫し、紙に座席の位置と名前を明記し、


相手の名前を呼ぶように努力した。


何も言わずに話しかけるのと、


「○○さん」と呼ばれるのではぜんぜん違うのではないだろうか?


グループディスカッションの課題は





「3つの特徴があるシャンプーのうち、どれを売り出した方が良いか」




「シャンプーを選ぶポイント」「価格に対する反応」など、


アンケートデータが渡され、議論をする。


このセミナーはとても役に立ち、


グループディスカッションの基本というべきものを学んだ。


GDで最初にすべきことは




「目標を明確にすること」





GDが始める前に、必ず、


与えられたテーマのゴールを明確にすること。


例えば、「このブランドを売り込むためにはどうすればよいのか」


というテーマがあった場合、


「売り上げをナンバーワンにすること」などが目標になる。


たまに白熱すると、目標から外れてしまうことがある。


そういうときには、




「話がずれているようなので、もう1度、元に戻りましょう」




など発言し、話を元に戻すように。


かなり勇気のいることだが、意味のないGDをするよりは良い。




あとは、言い方次第。




GDは盛り上がる形で終わり、


企業の方から模範解答が発表される。




「今回参加してくれた方は、今までの参加してきてくれた人よりレベルが高い」




とお褒めの言葉を頂く。


それは社交辞令のようなもので毎回、言っているのだろうけど。




筆記試験。





全世界共通で使用されているテストだっだけどとても簡単。


時間が余ったくらい。


SPI試験対策本を夏から勉強していたので、


色々なパターンを覚えていたので、見たことがある問題ばかり。


選考会終了後には、




お菓子のプレゼント。




メーカーの場合、説明会後に商品をくれることが多い。


就職活動ならではの楽しみ。


今でも、そのときに頂いた物を使用しているものもある。


数日後、WEB上でドキドキしながら確認。




落ちていた。。。。




これが初めての就職活動で選考落ち。


原因はエントリーシートにあったのではないかと思う。


今見ると、あまりにもひどすぎる内容。


その企業にはもう一度挑戦することになるのだが、


このエントリーシートのおかげで満足いく結果は出せなかった。




一度提出したものは二度と修正することはできない。


だからこそ、企業に提出する際にはベストを尽くすべきだ。


ずっと提出したものは面接で使用され続ける。




【教訓】


私服と言われても「スーツ」で行った方が無難。迷っているなら「スーツ」で行きましょう。


GDはまず初めに目標を設定する。もしずれてしまったら、すぐに戻すように示唆する。


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