今日はご入稿の際によくある問題のデータの解像度についてのお話です。

 

まず世間一般で使われている解像度には大きく分けて2種類あります。

 

① ビットマップ画像における画素の密度を示す数値の解像度。

   dpi,ppiなど。

     写真のデータなどが該当します。( DTPにおける解像度

 

② ピクセルの数量を表す解像度。画面解像度やデバイスピクセル。

     パソコンやタブレットの画面がそうです。( Webにおける解像度

 

DTPにおける解像度

 

印刷(DTP)における解像度は、1インチ(2.54cm)の中にどれだけドット( ピクセル 又は画素)があるのかの密度を表すものです。

(ここでビットマップ画像の説明が必要になります。「ビットマップ画像とは、コンピューターグラフィックスにおける画像の表現形式のひとつで、ピクセル(画素)を用いたものです。」)

つまり ドット、ピクセル、画素は同じです。ですので、ビットマップ画像の画素数がDTPにおける解像度になります。

単位はdpi( dot per inch / ドット・パー・インチ )もしくはppi ( pixel per inch / ピクセル・パー・インチ )。当然のことながら密度が小さいと粗く、大きいと滑らかに表現されます。

単位の前の数字は正方形の面積ではなく。一辺の1インチあたりのピクセル数で表します。

たとえば、10dpiなら横10ピクセルx縦10ピクセルで合計100ピクセルとなります。

印刷物に使用する画像については、一般的に350dpiの解像度が推奨されています。

ポスターなどの遠くから見ることが想定されているものの場合、150dpiです。

 

例えば、A4サイズ(21x297cm)の用紙に350dpiで印刷するときに必要な画像サイズは、

1インチは2.54cmなので

(21/2.54) x 350 = 2894

(29.7/2.54) x 350 = 4093

となり、2894 x 4093 = 11845142  約1200万画素 (ドット)必要になります。

つまり、1200万画素のデジカメで撮るとA4サイズに出力できます。

 

Webにおける解像度

 

Webにおける解像度は密度ではなく、単純に画面上にあるピクセルの数量を表すものとなります。画面解像度と呼ばれることも多いです。単位は特になく「 2560x1440 」とか「 750x1330 」など、縦と横のピクセルの数を表します。

又、ピクセルは画面を構成する要素(色情報)などの最小単位ですが、デバイスのディスプレイによて1ピクセルの大きさが変わります。同じ画像( 同じピクセル数の画像 )でも高解像度のモニターでは小さく、低解像度のモニターでは大きく表示されます。つまり、ピクセルには決まった大きさがないということです。

ですのでwebでは解像度は関係ないです。(世間一般では一応72dpiか96dpiということになってます。)

あるのはディスプレイの解像度です。

 

ここで冒頭に書いた入校時の問題ですが、文字データに関してはイラストレーターのデータではなくて、エクセルでもワードでもPDF(フィントが埋め込まれているものが望ましい)でも構いませんが、画像データについては印刷する大きさにもよりますが解像度で300dpi以上は必要です。

よくある問題としてwebから拾ってきたデータを入校用に使われる方がいらっしゃいます。先ほどにも述べた通りwebでは解像度は関係ありません。あるのはピクセル数だけです。

ピクセル数 764 x 361で、幅 200 x 高さ95 mmの92dpiの画像をフォトショップで350dpiに変換してみると、幅 55 x 高さ 26 mm の大きさでしか綺麗に印刷できません。

 

ご入稿時の画像データにつきましては、デジカメ又はスマフォのカメラで撮ったものをご用意していただくのが間違いないです。

 

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