よつばがネイリストになったワケ | 【福岡市早良区】ジェルネイルと天然石アクセサリー 40代・50代に人気のサロン 完全個室&隠れ家的な小さなお店 よつばNAIL

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20代のように流行りのアートを追うのも楽しいけれど、
オトナ女性世代は身だしなみのためにネイルをし、流行はさりげなく取り入れたい世代。
そんなアラフォー、アラフィフ世代に
リーズナブルでやりすぎないネイルアートをおすすめしています。

よつばNAILですクローバー

 

ネイルの施術中にもっとも多い、圧倒的No,1のお客さまからの質問内容はこれです。

 

 

「どうしてネイリストになったんですか?」

 

 

たいていこうお答えしています。

 

 

「小さいころから細かい作業とか、手仕事が好きだったんですよね~。数年前に知り合いがネイルサロンを始めて、そこに最初はお客さんとして行ってたら、だんだん自分もやってみたくなったんですよ~。」

 

 

もちろん、これは本当のことです。

 

 

しかしそう簡単に「流行っているからネイル!」とか「できそうだからネイル!」とか、さらっと始めて今に至っているわけではありません。今回のブログは、めずらしくちょっと真面目にこの圧倒的No,1質問に向き合ってみたいと思います。長文になるかと思いますが、よつばに興味おありの方はどうぞお付き合いくださいませ。

 

 

よつばはシングルマザーです。ブログの小ネタとしてちょくちょく登場していますが、「わが愛しの息子11歳くん」がいます。

 

 

離婚することになったときいちばん初めに強く思ったことは「心身ともに母は健康でいなければならない。」ということでした。いつまでも離婚したことをひきずり落ち込む母とか、思うようにいかない人生を嘆きながら生きる母とか、そういう母であってはならないと自分で強く決めました。男の子を育てるにあたり、仕事をする姿を見せること、仕事を通じて自分らしく前に進む姿を見せることは、とても重要だと思ってきました。息子も大人になったとき一生仕事をしていくのに、最も身近な母を見て大人になることへの希望が持てなくなるような母であってはならないからです。父親の存在が身近にないため、働くことの喜びや収入があればある程度の自由を得られることや「大人も意外といいじゃん♪」と息子に知らせていくために私の存在があるのだと思ってきました。

 

 

離婚して最初についた仕事は医療事務のパート勤務でした。生活のために食いっぱぐれのない職を選んだつもりでいました。医療事務ならどこへ行っても年をとっても勤め先はあるだろう。そう思って勉強して資格を取り勤務を始めました。そしたらあるとき、数年務めたクリニック側から「人件費削減のため」という理由で解雇されました。

 

 

次についた仕事は派遣の事務職でした。お堅い会社で九州の地区の本部でした。派遣とはいえここで長く雇っていただこう。せっかくついた仕事だから一生懸命働こう。そう思っていました。そしたら数年たったあるとき、「派遣切り」されることを知らされました。

 

 

もちろん仕事をしながらも自分にできること、もっとステップアップできること、いつもいつも探していました。新しくパソコンの資格を取りに行ったり、パートや派遣ではなく正社員で働きたくて履歴書をさんざんいろんな会社に送っていました。仕事は生活のためと割り切って、趣味を充実させようとヨガを習ったり歌を習ったり、興味が沸いたことはどんどん試しました。

 

 

でも、あるとき思いました。「楽しくない」

 

 

そう、楽しくないんです。医療事務もよかったけど、その職にまた戻るチャンスがあったら戻りたいかと聞かれたら「戻りたくない」です。事務職もよかったけど、またその会社が雇ってくれるといったら戻りたいかときかれたら「戻りたくない」です。もちろん、その当時の私の生活を支えてもらった職場には感謝の気持ちはあります。だけど通り過ぎてみて『仕事』そのものが楽しかったかと聞かれたら、「楽しくなかった」それが答えです。

 

 

結婚する前ももちろん働いていましたが、「結婚して子どもができたらどうせいったんは仕事辞めるし・・・」。バリバリのキャリアウーマンってキャラでもないし、いつか誰かと結婚するまでお金もらえればいいや。と、「とりあえず働いてま~す」的なチョー軽い気分でいました。特別に結婚願望が強かったわけではないけれど、人並みにいつかそのうちにきっと誰かと結婚して子ども産んで数年したら子育てしながらパートに出て・・・よくある人生を歩むんだろうな、どうせ。とその程度にしか考えていませんでした。恐ろしや。

 

 

そして「ダンナさん」となる人と出会い結婚して出産して短い結婚生活を終えて離婚して、初めて「自分の人生」「自分と子どもの人生」について、自分で考え始めたのです。あ~恐ろしや。

 

 

離婚してからはどの職場でもその時の自分なりに一生懸命勤めたつもりでした。でも辞めるつもりじゃないのに辞めざるを得ない立場になったり、送っても送っても一向に就職が決まらず戻ってくる履歴書を見ているうちに思いました。

 

 

「いつもどうしてこううまくいかないんだろう。働く気はちゃんとあるのにどうしてココだ!って思えるところに巡り合えないんだろう」と。

 

 

そしてそのうち逆転の発想で「これはチャンスかもしれない☆きっとあたしにはお勤めするより自分で仕事をした方が合ってると神様に言われているに違いない。いまあたしはメッセージを受け取っているのかも♪」と思うようになりました。

 

 

よつばちゃんてアホちゃんなの?(笑) いやいや、笑わないで(笑)。 悶々とする日々が長すぎて、そう前向きにとらえなければ他にどうしようもないくらい追い込まれていたんだと思います。根本的に楽観主義なのかもしれませんが・・・(笑)

 

 

そういえば前々から気になるキーワードでした。「起業」「自宅でできる仕事」「個人サロン」などなど、自分に何ができるのかも全く分からないけどなんとなく惹かれるワードです。「なんだろう、何ができるんだろう、何が好きなんだろう」今度は自分の棚卸が始まりました。

 

 

だって、何年間も条件だけで仕事をしてきたんです。家から近くがいいな、お給料はどれくらいかな、自分にできそうなことかな、そうやって探した仕事をしてきました。苦手なことは避け、無難なこと、こなせそうなこと、そういう探し方だったんです。「私は何が好きなのか、私がすることで人様に喜んでいただけることって何なのか」そういう探し方をしたことがなかったんです。

 

 

はて?私って何が得意だったんだろう?小さいころ人に褒められたことって何だっただろう?飽きずにずっとしていられることって何だろう?私って何色が好きで、何を見ているとウキウキして、何をされると嬉しくなって・・・・。いったいこれからどうやって生きていくんだろう・・・???

 

 

全く何にも思い浮かびませんでした。働くこと、子どものこと、頭の中にはそれだけで、自分自身のことが全くなかったんです。いかに自分を大切にしていなかったか、いや、粗末していたつもりは全くありませんが、後回しにしすぎていたんです。

 

 

そんなモヤモヤした日々の中、以前からの知り合いからメールがきました。「ネイルサロンを始めました。遊びに来てね。」・・・・。「なにーーっ!?」自分でサロンを始めるってどういうこと??その時は母子家庭の私がネイルにお金をだすなんて少々贅沢なことをするような気持ちもあり、正直ネイルに興味があるというよりは「サロン」そのものに興味があったんだと思います。「行ってみたい!」そう思いました。

 

 

初めてサロンに訪れてからは「憧れと羨ましさ」でしばらくは頭の中から離れませんでした。自分の仕事を見つけている人がいる、好きなことを仕事にしている人がいる。自分が探していた答えを持った人を目の当たりにしたようで気になって気になってしかたがありませんでした。

 

 

そして思い出しました。20代前半のころ、ネイルにほんの少し興味がわいて、もう名前も忘れましたがどこかのネイルの専門学校に資料請求をしたことがあります。でも当時はジェルネイルの認知度は全くなく、ネイルサロン自体を街中で見かけることもめったになく、そして学校の授業料の莫大なこと。手元に届いた資料を見て思ったのは「こんなにお金を支払って習ってもはたして本当に仕事になるんやろうか?」ということでした。結局、資料は見ただけで何も行動を起こしませんでした。

 

 

こんなことも思い出しました。そうだった。細かい手仕事が大好きだった。小さいころから手先が器用ねと言われ、刺繍やビーズも自分で本を買ってきて独学で作ってみたり、休みの日には絵をかいたり縫物や工作をしたり・・・。カラフルに並んだ色鉛筆をみるとワクワクしたり、色を塗り重ねて混ぜると何色ができるのか試してみたり・・・。そんなことが大好きでした。

 

 

それなのに、好きな気持ちとはうらはらに大人になるにつれいつの間にか「現実的にそんなことだけではお金にならない。私が好きなことでは仕事にならない。食べていけない」と思い込んでいました。ずーっとそう思い込んでいたんです。だから「好きなことで仕事を探してはいけない。」いつの間にかそうインプットされていたような気がします。

 

 

でも・・。でも・・・・。ネイルなら!もしかしてネイルなら自分の好きなこと、得意なことを生かして人に喜んでもらえる=仕事になる!

 

 

長い長い自分探しの末、やっと自分探しの答えが見えた気がしました。

 

 

もちろん、「この年で?」「今から?」「これで習ってまた仕事にならんかったらどうすると?」自問自答もしましたが、その逆に「これしか他に道はない!」そう思って自分を奮い立たせたりもしました。

 

 

それからは、教材を取り寄せたり仕事を辞め学校に通ったり、仲間と出会い練習に明け暮れ資格を取り、語り合って励ましあって、自信なんて全くないけど少しずつどうにか形にしてきました。

 

 

ネイルを習おうと決めた時から「いつか自分でネイルサロンを」と強く思っていました。若いネイリストさん、新しいネイルサロンがたくさんある中で、はっきり言ってネイリストとしては遅いスタートかもしれません。始めた年齢も30代半ば。今でもすべてが順調というわけではなく、まだまだ旅の途中だと思っています。でもあのモヤモヤした日々に比べたらずいぶん感謝の日々を送れるようになりました。

 

 

どこかにあるようなネイルサロンではなく、私が私のままでお客さまとちょうどいい距離感で喜んでいただける空間とサービスを提供したい。これからはネイルを通じて「私ができること」を探していきたいと思っています。

 

 

そして「働くことって楽しいんだよ」「大人になるっていいもんだよ」と息子くんに知らせたい。

 

 

いま、頑張りたいです。

 

 

最初に「遊びに来てね」とサロンへ誘ってくれたKさん、一緒に学んで成長させてくれた当時のスクールの先生方、そしてネイル仲間、仕事ができる場所を提供してくれた親、応援してくれる友だち、イベントなどで出会った皆さま、行き詰ったときにヒントを与えてもらえるセミナーや勉強会の講師の方々、サロンに来てくださるお客さま・・・。

 

 

そして、「お母さんはお爪のお仕事というものについに出会ってしまったんやね♪」とネイルの仕事を応援してくれる息子。

 

 

「あれが足りない」「これがない」とずーーっと思っていたけど、なんだいっぱい持ってんじゃん♪あたし、ずーっと幸せだったんだ♪

 

 

いろんなものをくれた『ネイル』に感謝です。

 

 

これが圧倒的No,1のお客さまからの質問内容

 

「どうしてネイリストになったんですか?」

の答えです。
 

 

 

 

そのほかの「お客さまからのよくあるご質問」についてはいつかまたお答えしていきますが、それはまた別のお話・・・。

 

 

 

 

読んでいただいてありがとうございますニコニコ