- 前ページ
- 次ページ
PSGってめんどくさいなあと,いつも思う.でも、うちでも循環器科と呼吸器科が一緒になってSAのプロジェクトが動き出しているみたいで,みんなで頑張っていけたらいいと思う.ひとつでも,世の中に役立つような結果が報告できたら,大学病院として価値があがるきがする。
明日の,循環器内科からご紹介のPSGがんばってします。
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 183. pp.539-546, 2011
新たに心不全を診断された患者に対する睡眠時無呼吸の検査とその予後,その医学的利益
無呼吸は心不全患者では40-60%に合併しており,一般人口より多い.
根拠:これまでの報告で慢性心不全患者の睡眠時無呼吸は多く報告されている.また,合併は罹患率や死亡率,医療の必要性を上げている.
対象:新規に心不全と診断された患者の睡眠時無呼吸の頻度,治療,予後,経済的コストを検討する.
方法:レトロスペクティブのコホート.2003年から2005年.新たに心不全を診断された患者でこれまで睡眠時無呼吸を指摘されていなかった患者.その検査と診断と治療を観察.
主な結果:30719人を対象が対象.臨床的に無呼吸が疑われたのは1263人,4%.そのうち,553人2%が無呼吸の検査をうけており,545人が治療を受けていた.年齢,性別,合併症で標準化し,検査,診断,治療された無呼吸患者のほうが検査を行われていない心不全患者より2年生存率がよかった(hazard ratio, 0.33 [95%confidence interval, 0.21–0.51], P <0.0001).また同様に検査と診断がなされた心不全患者のうち,治療を行われているほうでさらに2年生存率がよかった.hazard ratio, 0.49 [95% confidence interval, 0.29–0.84], P =0.009.
結論:心不全患者において,無呼吸の合併はとてもよくあることであるが,診断がされず治療も行われていない.それにたいして,無呼吸の診断が行われている患者は少ないが,治療がきちんと行われれば,生存率は有意に改善する.心不全を診断された患者では,無呼吸の検査が大切である.
明日の,循環器内科からご紹介のPSGがんばってします。
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 183. pp.539-546, 2011
新たに心不全を診断された患者に対する睡眠時無呼吸の検査とその予後,その医学的利益
無呼吸は心不全患者では40-60%に合併しており,一般人口より多い.
根拠:これまでの報告で慢性心不全患者の睡眠時無呼吸は多く報告されている.また,合併は罹患率や死亡率,医療の必要性を上げている.
対象:新規に心不全と診断された患者の睡眠時無呼吸の頻度,治療,予後,経済的コストを検討する.
方法:レトロスペクティブのコホート.2003年から2005年.新たに心不全を診断された患者でこれまで睡眠時無呼吸を指摘されていなかった患者.その検査と診断と治療を観察.
主な結果:30719人を対象が対象.臨床的に無呼吸が疑われたのは1263人,4%.そのうち,553人2%が無呼吸の検査をうけており,545人が治療を受けていた.年齢,性別,合併症で標準化し,検査,診断,治療された無呼吸患者のほうが検査を行われていない心不全患者より2年生存率がよかった(hazard ratio, 0.33 [95%confidence interval, 0.21–0.51], P <0.0001).また同様に検査と診断がなされた心不全患者のうち,治療を行われているほうでさらに2年生存率がよかった.hazard ratio, 0.49 [95% confidence interval, 0.29–0.84], P =0.009.
結論:心不全患者において,無呼吸の合併はとてもよくあることであるが,診断がされず治療も行われていない.それにたいして,無呼吸の診断が行われている患者は少ないが,治療がきちんと行われれば,生存率は有意に改善する.心不全を診断された患者では,無呼吸の検査が大切である.
Eur Respir J 2011; 37: 356–363
Acute exacerbation of idiopathic pulmonary fibrosis: incidence, risk factors and outcome
IPFの急性増悪は,よく知られてはいるが,発生率や予後は様々で,リスク因子についてはわかっていない.発生率,リスクファクター,急性増悪,急速悪化について調べた.
レトロスペクティブに461人の患者を検討、うち269人はバイオプシーで診断
フォローの中央値22.9ヶ月
入院を必要とするような悪化は163人35.4%に起こった.複数回起こった人は42人.
急性増悪が1番の原因55.2%,次が感染.
1年での急性増悪14.2%,3年では20.7%
喫煙歴がないことFVCの低さがリスクファクター
病院内死亡率50%,診断されてからの1年生存56.2%,5年生存18.4%
急性増悪は予後がわるい重要な兆候で,他は,年齢,低FVCとDLco,ステロイド使用(cytotoxic therapyの有無によらない)
rapid deterioration (RD):30日以内の呼吸困難の悪化で入院を要し,新しい陰影がみられるもの.
Acute exacerbation(AE):突然の呼吸困難の悪化,30日以内の新たな両側の肺陰影がIIPFと診断されたまたはHRCTでIPFといえる所見のある人に行ったもの.感染などの他の原因を除く
結果:
RD 163人35.4% AE 96人20.8%
1年でのAE 14.2%,3年でのAE20.7%
RDの原因としてAEが多く,次は感染(これまでの報告とおり)
感染とAEの違いは発熱とBAL中の好中球
AEのきっかけはほとんどは不明だったが16人できっかっけあり
8人がVATS (やっぱりこわいなー)
3人は肺癌の肺切除手術
他も手術とか,BALでも1人AEおこしている.
AEの予後
平均生存2.2ヶ月,半分は入院中に死亡
ICUに半分が入院,その80%が死亡
生存者との違いは,呼吸困難の期間が短い,P/Fが低い,CRPが高い,BALでの好中球数が多くリンパ球が少ない→多変量解析するとCRPのみ(OR 2.467, 95% CI 1.030–5.911; p=0.043)
やはり急性悪化には,AEと感染が多くて,侵襲的なことがきっかけでAEおこしうる.
VATSはあまり行っていませんが,BALでも悪化するとなると患者さんへの説明も難しくなります.感染かどうか診断をつけるためにもBALはしますし.
IPFの予後は急性の悪化の有無によるのでしょう.
タバコについては,1回も吸ったことのない人のほうがリスクになるようですが,そのあたりは考察されていませんでした.なんでなんでしょうか??
Acute exacerbation of idiopathic pulmonary fibrosis: incidence, risk factors and outcome
IPFの急性増悪は,よく知られてはいるが,発生率や予後は様々で,リスク因子についてはわかっていない.発生率,リスクファクター,急性増悪,急速悪化について調べた.
レトロスペクティブに461人の患者を検討、うち269人はバイオプシーで診断
フォローの中央値22.9ヶ月
入院を必要とするような悪化は163人35.4%に起こった.複数回起こった人は42人.
急性増悪が1番の原因55.2%,次が感染.
1年での急性増悪14.2%,3年では20.7%
喫煙歴がないことFVCの低さがリスクファクター
病院内死亡率50%,診断されてからの1年生存56.2%,5年生存18.4%
急性増悪は予後がわるい重要な兆候で,他は,年齢,低FVCとDLco,ステロイド使用(cytotoxic therapyの有無によらない)
rapid deterioration (RD):30日以内の呼吸困難の悪化で入院を要し,新しい陰影がみられるもの.
Acute exacerbation(AE):突然の呼吸困難の悪化,30日以内の新たな両側の肺陰影がIIPFと診断されたまたはHRCTでIPFといえる所見のある人に行ったもの.感染などの他の原因を除く
結果:
RD 163人35.4% AE 96人20.8%
1年でのAE 14.2%,3年でのAE20.7%
RDの原因としてAEが多く,次は感染(これまでの報告とおり)
感染とAEの違いは発熱とBAL中の好中球
AEのきっかけはほとんどは不明だったが16人できっかっけあり
8人がVATS (やっぱりこわいなー)
3人は肺癌の肺切除手術
他も手術とか,BALでも1人AEおこしている.
AEの予後
平均生存2.2ヶ月,半分は入院中に死亡
ICUに半分が入院,その80%が死亡
生存者との違いは,呼吸困難の期間が短い,P/Fが低い,CRPが高い,BALでの好中球数が多くリンパ球が少ない→多変量解析するとCRPのみ(OR 2.467, 95% CI 1.030–5.911; p=0.043)
やはり急性悪化には,AEと感染が多くて,侵襲的なことがきっかけでAEおこしうる.
VATSはあまり行っていませんが,BALでも悪化するとなると患者さんへの説明も難しくなります.感染かどうか診断をつけるためにもBALはしますし.
IPFの予後は急性の悪化の有無によるのでしょう.
タバコについては,1回も吸ったことのない人のほうがリスクになるようですが,そのあたりは考察されていませんでした.なんでなんでしょうか??