実際とは1週間ほどラグがあるけど…。



38週後半に管理入院し、

数日後の39週ちょうどに産まれた。

せっかくなので
書き残しておく。





早朝から、目が覚めるぐらいの痛みで

等間隔。


アプリで測ってみるが、やっぱり等間隔で

10分は切っていた。



なんとなく夜間帯の人に言うのが

なぜか憚られてしまい、

はやく日勤になれ〜っと思いながら数時間。



夜間の大変さとか

廊下でばたついてる様子とか

感じちゃうのです、仕事柄その大変さはわかる。



朝ごはんを食べようにも

食べることに
集中できないぐらい痛くなってきた。


やっぱり陣痛かあ…とやや気落ち。



お腹の外に出てきたら

苦しいこと多いよ〜


あと今から出発すると

日勤帯無理じゃないかな〜

時間外料金か〜


とか

打算も働いてしまった。

深夜帯とかプラス3万だったからね。笑

どうしようもないとはいえ、

日勤帯に産みたいとがめつく思っちゃった。




まあ段々、そんなことも抜け落ちるぐらい

痛みは強く、5分を切ってきたところで

やーっと日勤帯。


NSTをして陣痛だろうと改めて確認して

しばらく待たされる。



これが辛い。


大部屋だったので、声を押し殺しながら待つが

息が止まってしまう。


この辺りで私も、

いよいよ今日産むんだと心が決まり、

四つん這いとか

股関節ストレッチを始める。



四つん這いがいきみ逃しやすいと

ネットで見かけたのでやってみて、

ふーっと吐いていたところで

ぶちっと音がする。


破水だ。


尿漏れでは?と一瞬びびったけれど、

無臭を確認してナースコール。



駆けつけたのは新人さんで

破水したと言ったところ、
おろおろ固まってしまったので

だから破水したんです!って

少し強く言ってしまった。




冷静ではあったけど、

心に余裕はなかったので

彼女には今更ながら申し訳ない。


とにかく早くLDRに移動したかったし。


そのあと、駆けつけた受け持ちさんに車椅子を

持ってきてもらい、内診。

この時点で3センチと少し程度。

「お産にするよ!」と言ってもらえる。



やっと、やっと麻酔打って貰える…

それだけが心の支えだった。




どうやらこの時、
もう1人産気づいた人がいたようで

かなりバタバタ。


LDRに移ってからは

麻酔〜麻酔〜しか言えず。

大部屋から解放されてから声を出して
痛みを訴えることが出来たのは少し気が楽に。




痛みの合間に着替えて、麻酔を待つ。


待つ。待つ。待つ。

痛みは強くなってきて、

段々イライラしてきた。



もう嫌だー!ってところで、やっと

硬膜外の処置が始まる。


その合間にも陣痛はガンガンくるので

助産師さんに抱きつきながら逃す。



処置が終わったからと言って、

すぐの投薬にはならず、

麻酔早くしてって怒った記憶がある。



その辺りでようやく、麻酔投与が開始。


もうすでに、すんごい痛いのに

足先から段々としか感覚が消えていかない。



無痛予定だったんだから
いきみ逃しなんて、聞いてないよ〜!

というのが正直な気持ちで

ちくしょう〜とぼろぼろ泣く。



ようやく効いてきたが

やっぱり痛みは残って、叫んでしまう。



息子の死産の時のMAXに比べたら

まだまだなもんだったけれど、

それでも辛いと感じたので

第三子の時は
絶っっっ対に完全無痛を希望しようと

海馬に刻み込んだ。





お昼休憩と被ってるようで

助産師さんたちは入れ替わる。


外来の時に見た顔ぶれがあると

心はちょっと和らぐんだなあと思った。


たぶん心疾患のこともあってか

ついてくれる助産師さんは
みんなベテランって感じの人ばかりだった。

改めてすごい職業だ。




話は戻って、麻酔は聞いてきたけど

想像よりずーっと痛い。


立ち会い希望だったので、

夫に連絡はしていたがまだ現れず。



お隣さんからは

絶叫が聞こえてくる。

スタッフの大きな声も聞こえる。


辛いよねえ分かる〜って聞きながら、やがて

赤ちゃんの泣き声も聞こえてきた。


あー良かったね。



その後、私のLDRにも少しずつ人が増え始めて

子宮口はほぼ全開と。



麻酔効いてても痛みはかなり強く、

助産師さんもいきんだら産まれるかな〜と。


この辺りで、夫の立ち会いはもう諦めた。


コロナの検査やらでお金かかるし、

もうここにきて夫の仕事はないと思い、

夫と連絡ついても立ち会わなくていいと伝える。



麻酔の追加をねだっていたところで

少し助産師さんがバタつき始める。


どうやら心拍が落ちきてきていると。



麻酔どころじゃなくなり、

私も痛みで余裕のない頭でゾッとする。


一刻も早く出さないと。



そこから、一気にスタッフが増えて

吸引分娩が決まる。

酸素マスクもつけられる。

余談だけど、酸素マスクは意外とゴム臭い。




次の陣痛で出すようで、

吸引カップと4、5人のスタッフがお腹を押して

何も食べてないけど吐くかと思った。

うえ〜とは言った気がする。




つるんと出てきた娘はすぐには泣かず、

小児科医たちの手に渡る。



出てからは痛みはない、

横で救命処置を受ける娘が泣くのを
ただただ祈っていた。



わりとすぐに泣いたような気がするが

すぐに聞こえなくなり、

頑張れ頑張れと言われて、また泣き始める。


私も泣いた。

ずっと聞きたかった産声だ。



回らない頭でバイタルがうつるモニターを

見つめていた記憶はある。




この辺りで、私の方が出血が多くなり

産科チームも大変だったようだ。


血がぴゅーってしてる!!って助産師さんが
大声で言っていたのは聞こえた。



しばらくして、娘はNICUに運ばれていった。

どうやら助かったのかなと安堵したところで

まだ私のおしもの方でばたついている。

止血に時間がかかっているようだ。



廊下には

駆けつけた夫の姿があり、

運ばれる娘と出血で大騒ぎの私で

さぞ驚いたことだろう。



止血に時間はかかったものの、

どうにか子宮も取られず

生き残ったところで夫と再会。



娘はカテーテル術に向かったそう

先ほどまでは挿管はしておらずだったが、

きっともう挿管はされているんだろうなあと

ぼんやり考えた。



2時間の待機を経て、

離床と排泄に向かう。

麻酔はまだ効いているようで

足がおぼつかないのと
貧血で車椅子と介助は必須。



麻痺してるってこんな感じか〜と思う。

麻酔があってもやっぱり

お股は痛いし、後陣痛は感じていたので

お産はやっぱりしんどいわね。





ひとまず、お産の話はここまで。