ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
東日本大震災復興支援チャリティコンサート
―私たちの思いは日本と共に～WPH FOR JAPAN
11月18日(火)昼12時開演といういかにも急ごしらえな演奏会。(1階11列32番で鑑賞)
以前BPOベルリンフィルが新潟震災の時土曜の午前中にラトルでブラ２のみを聞いて以来のこの手の演奏会。
趣旨はともかく、クリストフ・エッシェンバッハの指揮とピアノ(ランランでない)はこれのみ。
モーツァルトK488の2楽章の弾き振り、これは追悼演奏で拍手無し1分間の全員起立黙祷。
2曲目がマーラーの不思議の角笛からマティアス・ゲルネのバリトン。
3曲目メインプロがシューバートの未完成。
以上約1時間で1万円とお得な演奏会(ラトルBPOブラ２は\5800だったかな)でした。
今回のWPHのアジアツアーは放射能過敏の為、正規楽員が少なくトラ(エキストラ)が多かった。
過去にもトラが多かったが、今回はOB楽員が白髪振り乱し老体鞭打っての好演。
若いのが勇んでより爺の方が落ち着いていて響きが豊かだ。
そういえばこのサントリーでのWPHは1987のサントリーオープニングプロ以来の筈。
この時はベートーヴェンの1番3番だった。
1曲目のK488はエッシェンバッハもたっぷりと鎮魂の意味合いを込めて弾き、
WPHもコンマスのキュッヒルさんが一段と大きく奏でてじ～んとモーツアルトに浸れました。
震災で亡くなられた一万五千余名の尊い命を思うとこの場でWPHを聴けた事自体が感謝の賜物です。
2曲目のマーラー、振り返ると演奏水準は高く日本でこれだけ歌える人は今いるかなぁと、
WPH来日公演ならではの贅沢なソロイストでした。
メインプロ(1万円と考えたら御の字)のシューバートの未完成。
実は今月JALで那覇往復時に機内オーディオでこの曲をフルトヴェングラーBPO1956パリライブ録音で聴き、
機内の条件悪い中でも繰り返し聞いてしまったので(笑)耳に残ってた。
エッシェンバッハはかつて東京都響を振った時に数回聴いてるけど、奇をてらわずオケの流れに任せて、特に棒があるとは思えないが好演と思った。
カラヤンもかつて賞賛してたと思うが、あくまでスタンダードで逸脱することなく個性を出す事は難しい事。
ピアノで言うとアルゲリッチはあれだけ自由奔放に弾きまくってるように見えるが、実は作曲者の意図はきちんと守ってる。
カラヤンもあれだけハッタリの自己陶酔かのような指揮振りではあるがスタンダードになりえてる。
カルロス・クライバーとなるとこれはプッツンきて別格の天才なので標準とは言いがたい。
脱線しまくりだが、未完成(そういえば昔は交響曲8番だったが今7番、同様に"ザ・グレート"と言われてるハ長調のかつて9番が今8番、"Die Unvollendete" と"C_dur"の交響曲で判る)はさすがWPHの演奏。
良いオケは弱音、スローテンポで真価が発揮されます。
デカイ音は素人でもトゥティーでアインザッツが揃えばそこそこ聞こえる(けどテンション上がってるからそのあとピアニッシモに出来ない！)
70年代後半のカール・ベームWPHの全盛期にはベーム爺が失速寸前の超スローテンポで振ってたが、
あれもWPHだから(特にコンマスの今は亡きヘッツェルさんの功績)超名演になったと思う。
最後ステージにグランカッサとスネアドラム等あったので、Jシュトラウスを期待しましたが、
自席から2nd.Vn.(対向配置、ちなみに弦バス左で6本)が譜面閉じたままなので諦め、お開き。
閉演で13時過ぎたところなので、久々旧全日空ＨロビーCASCADEでステーキ丼でもと入り口の覗いたが、
な、なんと3150円と知らぬ間に大幅な値上げ！
2000円代なら何とか喰う気があるが、あそこで3150円はさすがに退いてしまい、森ビルの何度か行ってるカレー屋で昼食を完了。
久々のWPHはOB爺の底力を魅せ付けられたというのが印象深かったです。
尚、このように脱線しながら振り返り、アメブロに書かせた原動力は先日某所でこの演奏会を聴いた、クラシック愛好家(といっても音大出のプロ)と偶然お会いする事が出来たからです。
これもきっかけの一つと思いますので、ここにもクラシック関連を思いつくまま記載予定です。
東日本大震災復興支援チャリティコンサート
―私たちの思いは日本と共に～WPH FOR JAPAN
11月18日(火)昼12時開演といういかにも急ごしらえな演奏会。(1階11列32番で鑑賞)
以前BPOベルリンフィルが新潟震災の時土曜の午前中にラトルでブラ２のみを聞いて以来のこの手の演奏会。
趣旨はともかく、クリストフ・エッシェンバッハの指揮とピアノ(ランランでない)はこれのみ。
モーツァルトK488の2楽章の弾き振り、これは追悼演奏で拍手無し1分間の全員起立黙祷。
2曲目がマーラーの不思議の角笛からマティアス・ゲルネのバリトン。
3曲目メインプロがシューバートの未完成。
以上約1時間で1万円とお得な演奏会(ラトルBPOブラ２は\5800だったかな)でした。
今回のWPHのアジアツアーは放射能過敏の為、正規楽員が少なくトラ(エキストラ)が多かった。
過去にもトラが多かったが、今回はOB楽員が白髪振り乱し老体鞭打っての好演。
若いのが勇んでより爺の方が落ち着いていて響きが豊かだ。
そういえばこのサントリーでのWPHは1987のサントリーオープニングプロ以来の筈。
この時はベートーヴェンの1番3番だった。
1曲目のK488はエッシェンバッハもたっぷりと鎮魂の意味合いを込めて弾き、
WPHもコンマスのキュッヒルさんが一段と大きく奏でてじ～んとモーツアルトに浸れました。
震災で亡くなられた一万五千余名の尊い命を思うとこの場でWPHを聴けた事自体が感謝の賜物です。
2曲目のマーラー、振り返ると演奏水準は高く日本でこれだけ歌える人は今いるかなぁと、
WPH来日公演ならではの贅沢なソロイストでした。
メインプロ(1万円と考えたら御の字)のシューバートの未完成。
実は今月JALで那覇往復時に機内オーディオでこの曲をフルトヴェングラーBPO1956パリライブ録音で聴き、
機内の条件悪い中でも繰り返し聞いてしまったので(笑)耳に残ってた。
エッシェンバッハはかつて東京都響を振った時に数回聴いてるけど、奇をてらわずオケの流れに任せて、特に棒があるとは思えないが好演と思った。
カラヤンもかつて賞賛してたと思うが、あくまでスタンダードで逸脱することなく個性を出す事は難しい事。
ピアノで言うとアルゲリッチはあれだけ自由奔放に弾きまくってるように見えるが、実は作曲者の意図はきちんと守ってる。
カラヤンもあれだけハッタリの自己陶酔かのような指揮振りではあるがスタンダードになりえてる。
カルロス・クライバーとなるとこれはプッツンきて別格の天才なので標準とは言いがたい。
脱線しまくりだが、未完成(そういえば昔は交響曲8番だったが今7番、同様に"ザ・グレート"と言われてるハ長調のかつて9番が今8番、"Die Unvollendete" と"C_dur"の交響曲で判る)はさすがWPHの演奏。
良いオケは弱音、スローテンポで真価が発揮されます。
デカイ音は素人でもトゥティーでアインザッツが揃えばそこそこ聞こえる(けどテンション上がってるからそのあとピアニッシモに出来ない！)
70年代後半のカール・ベームWPHの全盛期にはベーム爺が失速寸前の超スローテンポで振ってたが、
あれもWPHだから(特にコンマスの今は亡きヘッツェルさんの功績)超名演になったと思う。
最後ステージにグランカッサとスネアドラム等あったので、Jシュトラウスを期待しましたが、
自席から2nd.Vn.(対向配置、ちなみに弦バス左で6本)が譜面閉じたままなので諦め、お開き。
閉演で13時過ぎたところなので、久々旧全日空ＨロビーCASCADEでステーキ丼でもと入り口の覗いたが、
な、なんと3150円と知らぬ間に大幅な値上げ！
2000円代なら何とか喰う気があるが、あそこで3150円はさすがに退いてしまい、森ビルの何度か行ってるカレー屋で昼食を完了。
久々のWPHはOB爺の底力を魅せ付けられたというのが印象深かったです。
尚、このように脱線しながら振り返り、アメブロに書かせた原動力は先日某所でこの演奏会を聴いた、クラシック愛好家(といっても音大出のプロ)と偶然お会いする事が出来たからです。
これもきっかけの一つと思いますので、ここにもクラシック関連を思いつくまま記載予定です。