SKE48が本格稼働しはじめた第2回選抜総選挙から、
24位、30位、27位と常にランクインし、ファンに名を知られてきた大矢真那。
今年の速報でも29位と安定のスタートを切る。
しかし、彼女の目標はもっと上にいくことだという。
特別ななにかを持たなかった彼女。
まずは彼女が好むという和装での撮影をし、そして核心である総選挙への思いを探った。
――夏も間近なので、今回は浴衣での撮影となりました。
撮影のことを聞いたときに「やった」って思って、
一度着たら浴衣とか着物はできるだけ脱ぎたくないんです。
普段から着物でいたいくらい。
成人式に出る前のお正月に、「自分で着れるようになるといいね」って、
母に着付けを練習させてもらったんです。
それをブログで上げてたんですけど、
ファンの方たちが「似合うね」って言ってくれるのが嬉しかった。
――自分でも着れるの?
最近は日本舞踊をはじめて、浴衣はなんとなくは自分で着れるようになりました。
けどやっぱりクビ元が緩んだりとか、おはしょりがガタガタになったりとか難しいです。
――なぜ日本舞踊をはじめたの?
日本舞踊にはずっと興味があったんです。
もともとSKE48に入る前から着物とか和服と関わりたいっていう思いがあって、
高校生のときに「舞妓さんになるために京都に行きたい」って親と真剣に話したことがあります。けど、舞妓さんって16歳だとなるにはもう遅いんですよ。
だからそれは諦めることになりました。
でもどこかでそういうことをしたいなっていう思いはあって、
なかなかお稽古に行けなかったけど踏み出してみようかなって。
今は所作から覚えているんですが、好きなことをやれるのは楽しいです。
――そうなんですね。では気を取り直して選挙の話です。
今年、はじめて明確に選抜入りという目標を掲げました。
ホントにこれを言うまでには時間がかかりました。
いままで声に出すことも抑えていたというか、
「選抜に入りたいです」って軽くは言えなかった。
今年、総選挙が立候補制になったので、
まず立候補することが私自身の意気込みだったんです。
いままでは全員参加だったから、やらなければならないことだと思って、
コメントを考えて言っていました。
でも立候補したからには、明確に目標を持ちたくて……。
だから今年は「選抜に入りたい」って言えたんだと思います。
――速報は29位。若干選抜入りには厳しい位置ですね。
言ったことは言ったんですけど、上に行ける自信とかはあまりなくて、
SKE48も含めてあれだけ上位にランクインすると
大矢真那個人としては不安になった部分もあります。
順位にはこだわらない自分でいたいんですけど、
掲げた目標は達成しなくては掲げた意味がなくなっちゃうし……。
目指せるところまで諦めず目指していきたいです。
――自分で決めたから上を目指したい、ってことなんですね。
去年の総選挙では、マイクなしで言った「ありがとうございました」というコメントが印象的です。
あれは、名前が呼ばれたら感謝の気持ちを伝えようと思い、開票前日に決めました。
私にとって総選挙はいつも感謝の気持ちを、
ありがとうという言葉を、伝えさせていただくイベントだったんです。
「総選挙を楽しもうよ」って気持ちも大事なんですけど、
私はそれ以上に総選挙に対して感謝の気持ちがある。
『青空片想い』で選抜に入れなくて、カップリングに入れなくて、
今までで一番辛い時期、そこから救ってくれたのがファンの方たちでした。
それが第2回の総選挙だったんです。
――今年はなにを言うの?
さすがになにも決めてないですよ。
名前を呼ばれたら、ファンの方たちを思い浮かべて言葉を伝えられたらと思います。
――SKE48でも年上になってきましたが、若いメンバーについてはどうですか?
今、SKE48も世代交代がテーマみたいな感じになっているんです。
でも、私は一期生として、次世代のコたちを支えていかないと思って、意識も変わりました。
一期生ということもあって経験値はあると思うので、
若いコがまだわからないこと、味わったことのないことがあったら教えていきたいし、
なあなあにしていきたくないです。
すべきこと、思っていかなければならないことって、若いコってどうしても忘れがちで。
でも、それを後輩がわからないのはあたりまえだから、
先輩として、そういうところはちゃんと教えていたきたいなって思います。
――後輩の指導を積極的にやってるんですか?
でも、実は私、指導者向きではないんですよ。
一緒になって楽しんだりする派なんで、指導者って感じじゃない。
小さいコたちと一緒にやるなかでわかってもらいたいです。
――そういえば大矢さんは子供大好きと聞いたのですが。
もともと小さいコが好きなんです。
高校生のときはSKE48に入らなければ、自分の道は保母さんだと思ってました。
SKE48には子供好きがまなっちゃん(向田茉夏)とゆりあ(木?ゆりあ)もいて、
3人で“KD(KD ※キッズ大好きの略)3人衆”って言ってます。
この三人は自然と子供に気持ちが奪われちゃうんです。
ゆりあなんて最近、「まさなさん可愛いコ見つけました」って、
携帯の写真を見せてくれるんです。
――そういえば玲奈さんも子供が好きだとか。
玲奈も子供好きなんですけど、私たちと比べたらまだまだです。
本人にも直接言ってますけど、「玲奈はビジネスKDだ」って(笑)
――そうなんですね。それでは最後に今後の目標をお願いします。
私たちは、最初、“AKB48を越す”っていう目標を掲げてやってきました。
そこからはじまったので、それがファンの方たちにも自然と思いが伝わって、
今回SKE48がこんなに力強く支えていただけてるのかなと思います。
――その気持ちは今も持っているの?
今は個人個人で違うかもしれないですけど、
後輩たちのなかでもそういう気持ちのコはいます。
生意気って思われるかもしれないけど、AKB48さんの背中を見てきたので、
せめて一緒に並んで行けるくらいにはなれたらなとは思います。