私にここまで嫌われてしまったのであろう?
見た目がグロテスクだから?
磯くさいから?
いつも同じ味付けだから?
食べるとテキメンにお腹がぴーっとなるから?
…もう書き出すとキリがない!
なんせ、私はひじきが「キライ」なのではなく
「生理的に合いません、サヨウナラ」だったのだ。
まあ、自分では積極的に食べなくてもどこかで逢いはする。
そんな時は「あら、お久しぶりですわね、おほほ…」
と素知らぬふりしてお腹に納めていたのだ。
外で食べるといってもほんの一口程度。
それでうろたえるほど私は子供ではないのでね、ふっ。
…そ、そう、それに「キライ」ではないしね!
食べることはできるのよ、カラダにいいのもわかってるし。
ただ私には合わへんから選ばないだけー…
だがしかし!
神様はそんな私たち(あ、ひじきと私のことね)に
運命の出逢いをもたらしたのだ!
それは私が働いていたスーパーのお総菜売り場だった…
つづく。