昨年、健康番組で
「白インゲンを3分間炒って、粉にして、ご飯にまぶして食べる」
とダイエットに良いと紹介され、それを試した視聴者多数が下痢、嘔吐などの食中毒を起こしました。

私の知恵袋、栄養学のM嬢の話では
厚生労働省の食品案全部から報道発表資料(H18.5.22)として、
都道府県等からの150以上の被害報告の概要と、
メカニズムや中毒症状、中毒をおこさないようにするためにはどうしたら良いかが、
Q&Aでわかりやすく示されているそうです。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/05/h0522-4.html

ここで「豆に含まれているレクチンという物質は赤血球凝集素(haemagglutinin)とも呼ばれる」
と、解説されています。異物や病原体をみつけると結合・凝集して排除する
初期免疫というか、古典的な免疫システムの一つなのだとか。

つまり植物や動物の体内に真菌、ウィルスおよび細菌が侵入すると
それに結合して凝集(固まらせる)ってことだよね。
それプラス、自分を食べようとする動物の具合を悪くさせて
二度と食べさせまいとする作用があるとコールドスプリングハーバー糖鎖生物学(丸善株式会社、2003)の「植物レクチンのいくつかの生理作用」という項目
に書かれているそうです。

豆は野菜、果物ではない、つまり食べられるために存在しているわけではない。
だから外敵から身を守っているんだ。

じゃあどうして人間が生インゲンを食べると下痢をするのか
それは・・・
レクチンが腸内細菌を凝集させてしまうからです!

野菜は怖い!!
ちなみに中毒を起こさないためには、
「十分水に浸して戻した後、沸騰状態でやわらかくなるまで十分加熱」
すれば良いんだって。

「私たち人間は そういう植物からも
命をいただいて 生かしてもらっていることに
感謝を忘れてはいけませんね・・。」M嬢のお話でした。