彼は略式命令を拒み敢えて正式裁判に望みました。理由はどうあれ被害者の女の子には関係のないことであって、処断されることを望んだからです。パソコンに保存したデータがあったのは罰金刑で終わることなく、執行猶予付きの懲役刑が来るように敢えて保存したのです。万が一にも判決確定以前にあの男の存在が浮上しないように。ただの盗撮魔だと判断されるように。
俺が全人格を否定されるような行為により、千葉大学医学部を追放され、千葉のために命を懸けたいという夢がズタズタになり絶望する姿を見てあいつの千葉大学医学部への負の気持ちがおさまり、俺の周りの人に一切近寄らないのなら… それでいい…
彼の決意は固かった…
あの男の事を一切語らず、裁判を確定させることを選びました…。
彼は別の刑事事件でその男を突き出しすことに消極的です…。何故ならば脅迫の罪状では長くて懲役2年、揺すらていたお金の件も恐喝として認められなかぎりすぐ出所してしまうからなのです…。それに報復も考えられる…。でもこのままじゃあまりにも彼が惨め過ぎる…。なのに、今の精神的に疲弊した彼に、長い裁判を戦える気力は残されていない…。
少しずつ彼を精神的にケアしながらゆっくり考えていきたい…。
彼は塾講師以外にも仕事をしていました。法的に問題ないナイトワークで、授業料と海外語学研修のお金を稼ぐために一生懸命だった‥
夏に一度彼に会った時、初期臨床研修で絶対名古屋大へ来ると言ってくれたとき私は嬉しいと感じました。そして一緒になるのはその時まで待っていてほしい… 遅まきながら私の誕生日に自分の給料で買ってくれたネックレス… まさか彼がそこまで追いつめられていたなんて、その時は気付いてあげられなかった…
あの男に千葉大学医学部生であることを知られたばっかりに…
何で康裕くんがターゲットにされなければならなかったの? お金を揺すりとるだけじゃ満足しなかったの?
康裕くんが医学生の立場を失うのがそんなに嬉しい?
確かに康裕くんは口ベタで、正直格好良くないし、私より頭もよくないけど、仕事ばっかりで何回か本当に捨てやろうと思ったこともあったけど…ゴメン言い過ぎ…
でも他人のために尽くす優しい人なのに…それなのに…
必ず突き出してやる…
康裕くん頑張って
私が支えるから
一緒に戦いましょう 裁判で!
私の彼は医学生でした。盗撮で捕まった彼のため私は証人として裁判に立ってあげたかった…。彼の電話に残った無数の非通知電話…。臨床実習にを受けられないように病院にお前の悪い噂を流しやるよという脅しの電子メールの数々…。彼以外の千葉大学医学部生に関わる人がターゲットになる事を彼は本当に怖れていました。もちろん私も後期臨床研修 出来ない状況にさせてやると彼は脅しを受けていました…。彼はそのことも怖れある男の言いなりしまっていた…。彼は塾の講師をしていましたが、勤務時間にも彼の電話に不在着信が残るようになり、彼は苦悩していました。彼は本当の事を話していません…。裁判での彼の供述はあまりにもつじつまがあわないもので、そのせいで裁判官・検事からは精神病扱いさえ、弁護士の弁護においても彼は精神科通院する必要があるということになっていた…。精神病と言われてまで彼は全てを背負って、医師になる道を閉ざされることを覚悟の上で、言いなりになってしまっていた…。
彼は千葉大学医学部が大好きで、みんなすごい真面目な医学生ばかりでこんな環境にいる自分が幸せだといつも私に話していました…。だから守りたいという思いもひとしおだったのでしょう…。証拠は十分にある…。脅迫なら2年以下の懲役刑…。報復される可能性も高いけれど、それでも私は彼の支えになりたい…。