赤ワインを飲みながら黒服と色々な話をした。

主に今まで黒服がどうやって水商売の世界を渡り歩いてきたかを…。


普段お店ではビシっとしてるけど、普通の男の人なんだなぁと思った。

急に黒服が可愛く思えてきたパンダ



気づくと朝の10時になっていた。

ワインで完全に私はふらふらだった。

でも見たところ、黒服はそこまで酔っている気配がない。


私 「あれぇ、あんまり酔ってないですねぇ」

黒服「酔ってるよ・・・」

私 「嘘~酔ってないぃじゃんビックリマーク

黒服「ナギこそ酔ってないだろ?お前は昔から酒強かったもんな」

私 「酔ってます!それにお酒はただ好きなだけです…。酔ってないのはそっちでしょビックリマーク


黒服をふざけて叩こうとしたら、その腕をつかまれた。

黒服の顔を見た。

目が大きくて男らしくてかっこいい顔だなぁと思った。


黒服「水商売で色んな女見てきたから女が嫌になるけど、お前は可愛いよ」


なんていう口説き文句だろうか…。

外へ出ると繁華街だけあってタクシーがたくさん止まっている。


黒服「うち来る?」

私 「はいっ!」


ノリノリでタクシーに乗り込み、30分くらい走ると豪華なマンションの前に着いた。


私 「ここですかっ?」

黒服「うんドキドキ


自然な形で黒服の部屋に入った。

黒服が赤ワインを持ってくる。


黒服「ワインで良い?ビールもあるけど」

私 「ワイン飲みますっ♪」


黒服がテレビを付ける。

たまたまやっていたお笑い番組で二人で大笑いした。

さっきまでのエロい雰囲気がぶっ壊れた。


ワインもなくなり、二人で近くの24時間スーパーに駆け込む。

赤ワインを買い、ツマミも買う。

林檎とチーズもw


黒服の部屋に帰り、林檎とチーズや色々なツマミを作って、また赤ワインを飲み始めたワイン

昨日まで普通に大学院へ行って平和な中暮らしていたのが不思議だ。

またこうやって男に溺れようとしている。

大学院に行きだして私は変わったと思っていた。

でも全然同じ…。


黒服「どうする?これロックで飲むのが美味しいよね」

私 「・・・はい、私もロックにします」


酔わそうと思っているのか。

既に終電も終わっている。


黒服「林檎とチーズって合うんだよ」

私 「えーそうなんですかぁ」


そんな話をしながら私はヤケになりお酒をグイグイカクテルグラス

頭ふらふらくらくら。

もう全てどうでも良くなってくる。

本能しか残っていない。




私 「酔っ払っちゃいましたぁ~ニコニコ

黒服「もう店出るアップ?」

私 「はぁい!」


お酒が入っているとこんな変わらずバカな自分に対して自己嫌悪になることもない。