今期、最大の話題作となった「じゃあ、あんたが作ってみろよ」。

こんなモラハラ男いるなぁ…って

時代遅れな昭和男を楽しむドラマなのかと思ってたら

全く違った。

なんだかんだと言いながら、すぐにアップデートしていく。

主人公のカツオ(竹内涼真)は良く有りがちな

傲慢で自分のやり方を押し付けるだけの

男ではなかったのだ。

基本的にとても優しい男なんだと思う。
「こうした方がいい」は、ただの親切心なのだが

その優しさが空回りしている竹内涼真がとても良い。

 


一方、勝男の「完璧な彼女」を優先して
「自分らしさ」を失っていた鮎美(夏帆)も
別れをきっかけに、自分のあるべき姿を発見していく。
 

これは、カツオの成長の物語だ。
そして同時に、鮎美の成長物語でもある。

それを椿(中条あやみ)だったり、

ミナト(青木柚)だったり
会社の後輩だったり、両親だったりと
いろんな目線で巧みに見せていく。

 

ただ面白い。笑える…だけじゃない

そのぞれの人達の想いや悩みもしっかり描くから

ドラマとしての厚みが出るのだ。
 

 

人として成長していった二人が

辿り着く結末を楽しく見ていきたい。