ドラマ「シミュレーション」は豪華キャストによる
骨太で見応えのあるドラマでした。
こういうのはNHKでしか作れない。

史実を元にしたフィクションなのだが
こう言うのを見ると、とてもやるせない気持ちになる


初めから戦争ありきで
なんの為のシミュレーションだったのか…。

結局、軍国主義とメディアに踊らされた民意。
そして、時代に支配された空気を変える
リーダーシップの欠如が原因なんだなと痛感した。


メディアは、英米への敵対心を煽る一方で
資源不足や米国との国力差は一切報道しない。
そんな状況下で、国民が正しい判断を出来るわけもない。

だからといってメディアが悪いわけでもない。
当時は、軍部の統制下にあり、厳しい軍部の検閲から
正しい報道も出来なかったからだ。

軍部の規制報道が正しい情報を国民から遠ざけ
戦争に進む空気を強化してしまったことから
国も戦争に進まざるを得なくなってしまった。

そして、その中でもアメリカとまともに交渉の出来る
リーダーが居なかったことが最大の不幸だった。

 

負けることを知りながら戦争に進んでいく。

なんとも愚かな国家だなぁ。