NHKの「地震のあとで」は
村上春樹の連作短編小説「神の子どもたちはみな踊る」が
原作のドラマである。
「地震のあとで」というのは連載時の副題だ。
僕も小説を読んだのは20代の頃なので
ドラマの前に本棚を探して読み直した。
小説「神の子どもたちはみな踊る」は
6つの話で構成されている。
そのウチの3話がテレビドラマ化され
4話目だけが原作の「かえるくん、東京を救う」の
続編的なドラマオリジナルとなるようだ。
ドラマ1話目は、ほぼ原作のまんまだったけど
見た人はいろいろ怪しいことばかりで
よく解らなかったと思う。
ネットでは、深く考察している人も見かける。
しかしながら、村上春樹が
解りやすい答え合わせをしてくれる
…なんて期待はしない方がいい。
村上春樹は比喩の天才だ。
なので、物語をそのまま受け取ってしまうと
全く理解不能に陥ってしまう。
小説の時もいろんな人が
それぞれの考察を発表していたが
結局、正しい答えなんて誰も解らないので
「正解はこうだろう」と勝手に結論を出すしかない。
ドラマオリジナルの4話目で
どんな風にまとめて完結するのか
原作のファンとしても楽しみだ。