後編です。

 

舞台は、出演する側にとっても
ハッキリ言ってコスパは悪い。

稽古やら地方公演やら拘束時間が長い割に
貰えるギャラは少ない。

なので、昔は売れない俳優が行きつく場所という
イメージだったが
ここ20年くらいは売れてる人が
舞台に進出するようになった。

俳優としてのステータスを上げる為に

積極的に演劇に参加する役者が増えたのだ。

そのおかげで舞台のチケット代も
ドーンと上がったのだけど

それ自体は悪いことではない。


そうなるとやっぱり問題は収益化である。

少し違うが、お笑い芸人の「東京03」の公演は
全国で4万人を動員する。

チケット代が7千円だとすると
それだけで2億8千万円の売り上げで
グッズも合わせると3億くらいになる。

これくらい安定した動員力があれば
演劇だって十分やっていける。

ただ、これが出来るのは劇団四季と
新感線くらいなのかなぁ。

あとは宝塚…。

なかなか新しい芽が
出て来にくいジャンルになってしまった。