NHKが新たに立ち上げた脚本開発に特化した

チームWDRによって制作されたドラマ「3000万」。

WDRは、複数の脚本家が共同執筆するという
海外ドラマの手法を取り入れたプロジェクト。


2000人超の応募者から選ばれた10人が参加。
その10人がそれぞれドラマの第1話を制作し
その中から1作を選んで
更に、10人の中の4人を再招集して全8話の脚本を作り上げている。

複数の脚本家が共同でやることで
いろんなアイディアが集まり
斬新な展開になる反面
世界感が統一出来ないというデメリットもある。

特に日本は、倉本聰、山田太一、向田邦子
坂元裕二、三谷幸喜、野木亜紀子…といった
脚本家の個性を前面に出す事で
ヒット作が生まれてきた歴史もある。

僕は、複数の人が参加するほど
上っ面の面白さになってしまい
作品に深みが出ないと思っている。



で、どんな作品になるのか期待してみた
「3000万」なんだけど…。

スタートの時点で、そこまでの新しさが見えなかった。
大金を手に入れてしまって
魔が差してしまう的な話は
どこかで見たような気がする。

あとね、3000万を警察に届けない動機が
見ていて腑に落ちないんだよね。
普通に考えたら、3000万はまともなお金ではないでしょ。

どうしても届けられない理由があるか
逆に、届けなくてもいいくらい面白い展開にならないと…。
ドラマを面白くする為のご都合主義にしか見えなくて
世界感に入っていけなかった。

複数脚本家の良くないところが
出てしまったかね。


さて、2話以降はどうしようかな。