僕は三谷幸喜ファンなので
基本的に彼の作品は肯定的に見てるが
映画については良くは思っていない。
…というか舞台もなんだけど
自分で演出するようになってから
明らかに作品の質が落ちた。
脚本だけの場合は
それ以降は何も出来ないので
作り込んでおこうという思いが見えるのだが
自分で演出する時は
細かいとこは現場で直すからいいや
…的な感じがする。
脚本段階の作り込みが甘い。
映画も、最初の頃は監督の経験も無いから
「有頂天ホテル」、「ザ・マジックアワー」
…くらいまでは、しっかり仕上げて臨んでいたが
慣れてきて楽を覚えてしまったな。
これは福田雄一にも言える。
それでも、今回の「スミオの話をしよう」は
途中まではまぁ面白かった。
ただ、ラストがグダグダで閉まらない。
閉まらないからミュージカルとかで
無理やり誤魔化してるんだけど
それも蛇足でしかなかったなぁ。