僕は関東生まれで、子供の頃テレビでは毎日
ジャイアンツの試合が中継されていた。
僕は阪神ファンだけど
関東ではほとんど中継されないので
仕方なく巨人戦を見ていた。
当時の巨人戦は、常に視聴率20%を取る
ドル箱コンテンツで
放映料は1億円と言われていた。
つまりジャイアンツが主催するのは65試合だったので
放映料だけで65億円入っていたことになる。
1億円プレーヤーがほとんど居ない時代の
65億はとんでもない額だ。
そして、対戦するセリーグの5球団も
主催試合には1億円入るので
それぞれ13試合で13億円が入っていたことになる。
当時、パリーグ球団は
そんなジャイアンツ戦の放映料が欲しくて
交流戦を熱望していたものだ。
2000年頃から少しずつ、地上波で
ジャイアンツの試合が中継されなくなってきて
現在ではほぼ放映されることはない。
なので今では、放映料の1億なんて払われなくなった。
テレビから姿を消したことで
このままプロ野球というスポーツは凋落すると思われたが
むしろその逆だった。
どこの球団も昔に比べたら
お客さんもたくさん入っており、かなり潤っている。
もちろん赤字になる球団はあるけど
それでも今は球団運営として成り立っている。
プロ野球というエンタメコンテンツは
テレビから離れたことで自立出来たのだ。
なんとも不思議な話だ。