都知事選後の石丸伸二への古市憲寿の質問がとにかく酷かった。
改めて文字で見てみるとその浅い思惑が見えてくる。
古市「石丸さん、インタビューの中で今後の政治の活動について聞かれる時に国政で広島1区で出る可能性を言及されましたよね。
それ、都民からすると強烈な違和感があったんです。
都民の総意で現状出口調査で2位という状況であるにも関わらず、まだ開票が続いている中で国政で広島1区で出ることについて言及されたことは
結局、都知事選ってただの踏み台、売名行為だったのかなと
思ってしまったんですかけど、それに関してはどうですか?」
石丸「それは論理が飛躍してますし、下衆の勘ぐりでしかないですね。
さきほど聞かれたので可能性を言及しただけです。
意思はないというふうにも言ってます。」
古市「じゃあ、改めて聞きますけど国政から出る可能性は
あるということなんですよね?」
石丸「そりゃ、政治家をやっている以上あらゆる選択肢はテーブルにある。
当たり前の話をしているだけです。」
古市「でも、東京都知事選に出たわけです。
国政でもなく、ほかの市長選でもなく、都知事選に出馬されたワケですよね?
そこの中で会見の場で広島1区から…あれはジョーダンだったんですか?」
石丸「いや、冗談ではなく、選択肢として考えらるものは何か…例えばアメリカの大統領選に出るといえば冗談ですよ。でしょ?
実現可能な選択肢の一つを挙げたにすぎません。
それ以上の意味はないです。」
古市「ただ、具体的に選挙区まで挙げて…」
石丸「質問を受けたのでその一例を返しただけです。」
古市「ただ、選挙区まで挙げたってことは具体性もあるし、持ったわけじゃないですか
その点に関してはどうですか?」
石丸「別に広島2区でも3区でもいいんですけど
解りやすい例として広島1区を挙げました。」
とにかく、古市は国政の事を執拗に聞いている。
古市の作戦は、「都知事選は国政への売名であり
選挙に勝てればなんでもいい。
それこそ選挙屋だ」
…というロジックなのだが
国政は一例であり、意思はないと石丸は何度も言っている。
その後は、政治家と政治屋の違いについて
しつこく聞いてくるのだが
石丸は政治屋の定義を説明して、
自分はそうではないと言っている以上
それ以上説明のしようがない。
逆に古市が、政治家と政治屋が同じに見える理由を
説明出来ればいいのだが
先ほどの国政の話が否定されてしまったので
古市としてはなすすべがない状態になっていた。
一方、この日テレの中継後に放送された
ニコ生やアベマプライムを見ると
質問が洗練されており
しっかり準備されていることが伝わってくる。
いかに地上波が堕落しているかが見えた都知事選だった。