「先生の白い嘘」は性被害をテーマに描いた映画だが
その映画の監督・三木康一郎がインタビューで
「主演女優からインティマシー・コーディネーターを入れてほしい”
という要望があったが、入れない方法論を選んだ」
との発言があり、物議を醸している。
主演女優とは、奈緒のことで、
奈緒に決まるまでの10年の間に
10人くらいに主演をお願いしたが
ことごとく断られていたとのことだ。
そんな中でようやく引き受けてくれた奈緒の
インティマシー・コーディネーターの要求だったが
それを断った上に(まずそれが大問題だが…)
そのことをまるで武勇伝のように
語ったことに大きな違和感を感じた。
性的な描写は、現場で突然内容が変わるなんてことは
過去にもあり、そしてそれが問題にもなってきた。
変更することを前提にしている監督がいるのも現実だ。
力のある役者は「話が違う」と突っ撥ねられるが
若い役者は現場の圧力で押し流されてしまう。
そうならない為にも
コーディネーターが間に入ってケアするのだが
この監督は間に入ってゴチャゴチャされるのが
ジャマ臭いなぁ…と断ったのだろう。
奈緒は「私は大丈夫」と言ってくれてるが
「どうしても現場に対して
不十分だと思う部分が正直ありました」
…とも語っている。
とても気の毒だ。
10人に断られた役を引き受けたくれた
奈緒に対してこの対応では
まともな役者はこの監督と仕事したくないと思うだろう。