「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子先生が
亡くなった件で脚本家が攻撃されている。
脚本家が勝手に原作を変えた
原作クラッシャーだ
…という批判なのだが
ちょっと的外れな気もしてしまう。
エピソードの描き方、展開が下手だとか
セリフにセンスが無い
…とかは脚本家の力量の問題なので
責められても仕方ない部分はあるが
今回の恋愛要素を多くしたみたいな話は
脚本家の独断で出来る話ではない。
最終的な決定権は、プロデューサ、ディレクターにあり
彼らの指示の元に脚本家は書くし
彼らの意に添わなければ
何度でも書き直しをさせられる。
「ミステリと言う勿れ」でも
風呂光との恋愛要素を追加してた
なんて言う人もいるが
そんなこと勝手に脚本家が出来るわけがない。
例え脚本家が提案していたとしても
プロデューサ、ディレクターに却下されれば
それで終わりである。
逆に指示通りに書けない脚本家は
仕事が干されていく。
倉本聰クラスなら誰も何も言えないが
少なくともテレビでは
ほとんどの脚本家はそんな程度だ。