「セクシー田中さん」の漫画家の芦原妃名子先生が
お亡くなりになった。

昨年、「セクシー田中さん」がドラマ化された。
しかし、そもそもドラマ化に対して芦原先生は
後ろ向きだったとのことだ。

ただ、出版社は当然映像化して欲しいワケで
芦原先生も原作を変えない等の細かい条件を付けることで
渋々オーケーを出した。

ところが、その条件は守られず
毎回挙がってくる脚本が
原作の意図とはかけ離れていたため
9話と10話は芦原先生が自ら脚本を
書いたとのことだ。

僕もこのブログで、突然方向性の変わったラストについて
「なんだこりゃ?」と綴っている。



僕は基本的に原作モノの映像化については
出来るだけ原作に忠実に描くものと思っている。

原作通りに出来ないのなら
安易に映像化するべきではない。

とはいえ、どんなに優れた作品でも
原作100%なんてあり得なくて
何かしらのアレンジは入っている。


今回、話をややこしくしてしまったのは
「セクシー田中さん」のドラマが
それなりに評判が良かったことだ。

そして、芦原先生が自ら脚本を書いた
ラストはあまり評判が良くなかった。

ラストが良かったら
「やっぱり原作者が正しいじゃん」
となるところだが…。

それに対して、原作者と脚本家が
SNSでそれぞれ主張してしまったことから
騒ぎが大きくなった。



思うのは、芦原先生が最初に提示した映像化への条件が
どこまで脚本家に届いていたかということだ。
間に入った出版社とプロデューサーは
正しく伝えていたのだろうか…。

全ての脚本家が野木亜紀子みたいに
上手く出来るわけではない。
原作者が直接、話が出来たら良かったのになぁ。

とても残念な結果になってしまった。