「VIVANT」が最終回を迎えた。

とても良かったと思う。
初回を見た時にこのままのテンションで
最後まで走り切って欲しいと書いたが
しっかり最後まで走り切った。

前半の壮大で派手なシーンとは逆に
後半は会話中心の静かな展開だったけど
内容で十分惹きつけた。


メチャクチャだとか貶す人もいるけど
そりゃね、小さくまとまった話なら
いくらでもキレイに整理出来るよ。
そういうドラマじゃないかね。

そもそもこれだけのキャストを集めて
とんでもない予算規模で
世界を見据えた作品を作ろうという意気込みを
評価しないといけない。




…とはいえ
モヤモヤしたままのシーンもあるにはある。

そもそもの物語のスタートは
誤送金なんだけど、その誤送金をやらかしたのが
乃木(堺雅人)というのはたまたまの偶然なのか?

システムを改ざんして

誰がやっても金額が変わるようになっていたので

乃木以外がやってしまうこともあり得た。

 

山本(迫田孝也)が、乃木をハメる為にやったとしても

なぜ?という疑問は解消されない。

これがなかったら乃木が
バルカ共和国に行くこともないし
野崎(阿部寛)、薫(二階堂ふみ)とも
出会うことはなかったし
父親にたどり着くこともなかった…。



そして、乃木が別班4人を撃つシーン。
殺すことはないだろう
…というか、安全な所を狙って
実は無傷なんだと思ってた。

そしたら急所は外してるだけで
しっかり撃たれてるじゃん。

任務の為とはいえ、撃たれるって何?

しかも、彼らは公安に別班であることがバレた為
今後、別班として働くことは不可能である。
それはいいのか???

別班がバレるといえば
乃木だってバレてるワケで…。

この問題を解消するには
野崎も別班でないとおかしいことになる。

「別班はどこにいるかわかりませんからね」
…という野崎の最後のセリフも
思わせぶりだったね。




続編が出来るのかは分からないが
更にスケールアップして
テレビドラマの規模を超えて行って欲しい。