僕は千葉で育った幼少期に
絵の教室に通っていた。
絵の教室といっても幼児なので
遊びの延長でしかないのだが
その時に僕に絵を教えていたのが
伊藤蘭のお父さんだった。
元キャンディーズの伊藤蘭である。
絵を習っていた当時は
正にキャンディーズの絶頂期だったのだが
幼児の僕はキャンディーズにはなんの興味もなく
伊藤蘭のお父さんに絵を習っていたという
記憶だけ残して大人になった。
ある時、そういえばと思い
ネットで伊藤蘭のお父さんを調べてみたが
それらしい記事は出てこない。
おじいさんは画家だったようだが
お父さんは、理系の技術者とのことだった。
母に聞くと「療養所に勤めながら
絵を教えてたらしい」…とのことだが
そんなことはどこにも書いてないし
伊藤蘭も東京に住んでいたとのことで
お父さんが千葉に居るのも変だ。
僕に絵を教えてたのは
本当に伊藤蘭のお父さんなのか?
まさかニセモノ?
そんな中、先日のファミリーヒストリー・伊藤蘭の回で
その謎が解明された。
そこで紹介された伊藤蘭のお父さんの写真は
正に僕に絵を教えていた人だったのだ。
戦争に行った後、千葉で単身赴任しながら
療養所で陶芸や絵を教えていたとのことだった。
幼児に絵を教えてたのもその活動の1つだったのだろう。
「療養所」で働きながらという母の記憶とも合致した。
ニセモノではなかったのだ。
話が繋がって、ほっとした。