ネットでは、なぜか森七菜は
いつまでも叩かれている。

女優が叩かれるという現象はたまにあって
過去には吉岡里帆もそうだった。
今では考えられないが、やたら叩かれていたのだ。

「あさが来た」で顔が売れ
「ゆとりですがなにか」、「カルテット」と
話題作を経て、主演作をやるようになった頃からだ。

あの時、叩いていた人達は
吉岡里帆の何が気に食わなかったのか…。

彼女が一体、何をしたというのか…。



話は、森七菜だ。
彼女の場合、事務所の移籍が発端となっている。

地元の大分でスカウトされたのが
森七菜のキャリアの始まりで

スカウトしたのは「アーブル」という
小さな事務所だった。

所属タレントが片手にも満たない数で
当然、事務所にはなんのチカラもコネもなく
事務所が出来ることといえば
オーディションを見つけては
森七菜を送り込むくらいだった。

ところが、彼女はオーディションで
圧倒的な強さを発揮する。

アマゾンプライムの園子温のドラマでデビューすると
「心が叫びたがってるんだ。」で映画デビュー、
「先に生まれただけの僕」でテレビドラマデビュー。

更に、岩井俊二の映画「ラストレター」。
新海誠の「天気の子」(ヒロイン)。
朝ドラ「エール」と話題作の役を
次々と勝ち取っていった。


ところがそんな中、事務所の社長であり
スカウトしてくれた久保忠佳氏が
病気で亡くなってしまう。

社長の他界より、元々小さな事務所が
更に回らなくなり
事務所の移籍へと繋がることになった。

「育ててくれた事務所を裏切って
 大手に行きやがって」…というのが
彼女のバッシングの大きな理由だが
事務所が、森七菜を育てたというより
森七菜に事務所が養って貰ってたというのが
実際のところだろう。

事務所の移籍や独立なんて
今や普通のこと。

叩いてる連中は、スカウトとは縁の無い
終身雇用にしがみつくしかないおじさん共なんだろうね。