映画「怪物」早速見てきました。
是枝裕和と坂元裕二という夢の黄金タッグ。
ワクワクが止まらない一方で
お互いの良さを消しちゃうんじゃない?
…なんて不安もあったけど
全くそんな心配は不要だった。
素晴らしい映画だ。
あんまり内容には触れるつもりはないけど
見ようと思ってる人には
出来たらなんの情報もないまま見た方がいいと思うので
ここから先は注意して下さい。
映画は同じ出来事を多角的に描くことで進展する。
それ自体は新しいことでもないのだけど
その描き方が坂元裕二らしく見事で
いろんな登場人物たちの内面が明らかになることで
見てるこっちも心を揺さぶられる。
非常に文学性の高い作品だ。
カンヌ脚本賞も納得の一言である。
大人から見る子供って怖いなぁ…と思いつつ
でもその子供の行動にも全く違和感がない。
なぜなら、自分が子供の頃も
こんな感じだったもんなぁ。
子供の世界にもルールがあり、自由があり、
葛藤があり、いろんな事情がある。
結局、自分が見えてるのなんて一部でしかなくて
全てを知ることなんてムリなのに
分かったような気になってる。
そんなことを考えさせる映画だった。