2011年にBSで放送された「松本人志大文化祭」において
松本人志と任天堂の宮本茂が対談した。
その対談のなかで松本の映画を作らないのか?との問いに
宮本茂は「とても怖くて手が出せない」と答えていたのだが
それから12年の時が流れ
とんでもない映画を作ってしまった。
それが「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」である。
この映画の成功は、イルミネーション(アメリカのアニメ会社)に
丸投げににせず、がっつり任天堂が制作に入ったことにある。
時間はかかったけど
マリオ愛に溢れた作品に仕上がった。
映画評論家たちはこぞって「マリオムービー」を
酷評しているが、それはそうだろう。
ゲームをやらない人間に
この映画の楽しみ方が解るはずもない。
「映画」でありながら
従来の「映画」というフィールドにないこの作品を
評論家たちが消化出来ないのは
仕方のないことなのだ。
僕は、自分が「任天堂信者」だと言っているが
実際には任天堂というより
宮本茂を追い続けてきたのだ。
そんな宮本茂さんも70歳である。
横井軍平と岩田聡という二人の天才を失いながら
一人で任天堂をで引っ張ってきた宮本茂。
彼が居なくなった任天堂は
どうなってしまうのだろうとふと考えてしまう。