「初恋の悪魔」の全10話の
平均視聴率は4.7%でした。
特に1話が6.6%だったのに対して
2話が3.9%にまで落ちていることから
1話目の掴みに失敗していることが解る。
そもそも坂元裕二を好む視聴者は
濃いドラマファンなので
リアルタイムというより
録画してじっくり見るタイプだ。
なので視聴率にこの層の数字は含まれていない。
つまり、1話の6.6%の視聴者は
ライトなドラマファンなのだ。
この人達にとって
次々といろんな人が登場し
いろんな謎が次々と散りばめられる
1話は解りづらいように思う。
しかも、メイン4人の
誰に注目して見ればいいのかも
よく解らないまま1話が終了してしまう。
なんとなく1話だけ見てみようという
ライト層は、坂元裕二だから…とか
考えないので、よく解らないドラマを
次の週も見ようとは思わないだろう。
僕はもっと単純で良かったと思う。
4人で集まって捜査会議する展開だけで
楽しかった。
ドラマの縦軸として
馬淵(仲野太賀)の兄の死を
追うのはいいのだけど
後半はそっちの話がメインになってしまって
なんかどっちつかずで
散漫に思えてしまった。
物語として深みを持たせたかったのだろうし
それが坂元裕二らしさでもあるので
加減は難しかったとは思うが
上手く消化出来てなかったかなぁ。