田村正和さんがお亡くなりになりました。
田村さんについては、3年前に書いてるので
ここでは古畑任三郎について書きます。
古畑の1stシーズンが始まったのが、1994年4月だ。
ただ、1stシーズンは視聴率もパッとしてなくて
僕も友人に話をすると
「古畑任三郎?なにそれ?時代劇?」…なんて
言われる始末だった。
その後、再放送でジリジリと人気を集め
1996年1月から始まった2ndシーズンでは
初回いきなり25.4%の高視聴率。
山口智子が犯人の「しばしのお別れ」では
34.4%まで記録し、大ブームとなった。
3rdシーズンの終了は1999年6月。
田村正和さんは、10年以上にわたって
古畑を演じ続けたなんて言われているが
松本幸四郎が犯人の「すべて閣下の仕業」は
3rdシーズンから5年後。
そして、2006年にファイナルとなる3夜連続で
古畑は幕を閉じており
(2008年の「古畑中学生」では
オープニングのみ登場するが…)
レギュラーとして演じたのは、実質5年でしかない。
にも関わらず田村正和といえば「古畑」と
世間的に認知されていることが
いかに愛されるキャラクターだったかを物語っている。
フジテレビも、三谷幸喜も、続編はやりたかったようだが
とにかく田村正和さんが了承してくれなかった。
古畑の膨大なセリフが、完璧主義の
田村さんにはネックだったようで、
3rdシーズンから優秀な部下の
西園寺くんが登場するのも、
田村さんの負荷を少しでも減らすための
苦肉の策だった。
あとは、古畑=田村正和となってしまうのも
本人的にはイヤだったのかもしれない。
1年前、古畑は小説として復活している。
そのラストで三谷幸喜は
「条件が揃えば、僕はいつでも映像版「古畑」の
新作を書く準備は出来ていますよ、田村さん。」
と締めくくっていた。