僕は映画の公開に先立って原作の本を読んでみた。
評判も良かったし、
同じ作者の「罪の声」も面白かったし…。
原作は、400頁以上あるのだが
僕は200頁を過ぎたところで
読むのを止めてしまった。
「最後にすごいどんでん返しがある」
…との売り込みだったが
半分読んだところで飽きてしまい
あとは映画で見ればいいやと思ってしまった。
結果、その思いは正解だった。
残り200頁を頑張って読むほどの
どんでん返しはなく、とても満足感が低い。
なんだこのグダグダ…。
もっとしっかり騙して欲しいし
もっとスカッとさせて欲しい。
全然気持ち良くない。
思えば、今から20年程前
なぜ出版業界は電子書籍にマジメに取り組まないんだ
…と僕はイライラしていた。
浮かんでは消える構想には
いろんなしがらみがあるのだろうけど
出版社同士がしっかり連携して取り組まない限り
絶対に前に進むハズもなく…。
結果、何も出来ないまま
アマゾンにやりたい放題やられる結末だ。
自業自得とはいえ、出版で働いてる人達は可哀想だ。
悪いのは経営陣なのに…。
この映画にしても、アマゾンに頼る結末は
希望の見えない業界であることに変わりない。