世田谷パブリックシアターに、三谷幸喜の舞台
「愛と哀しみのシャーロック・ホームズ」を
観に行ってきた。
主役のホームズを元劇団四季の
柿沢勇人が演じるので
てっきりミュージカルホームズなのかと思ってたが
劇中で歌を歌ったのは
佐藤二朗と八木亜希子のデュエットのみ。
コメディといいつつ笑いが控え目なのは
最近の三谷作品ではいつものこと。
最大の見せ場は、後半のカードゲームのシーン。
一切のミスが許されない緊張感のある展開だ。
それはとても良かったのだが、
その後がグダグダで不要だった。
ワトソンぽくないエピソードだし
時間が足りなくてムリヤリ追加した感じ。
唐突な佐藤二朗と八木亜希子のデュエットも
そんな理由だろうと思う。
若い頃の三谷なら、ムリヤリな展開も
圧倒的な笑いの量で押し切ってしまうのだけど
今の彼にはそんなパワーもなく
ただ、アラばかりが残ってしまう。
佐藤二朗の使い方も勿体なかったなぁ。