先週の「ワイドナショー」で
松本人志が、登戸の襲撃事件の犯人を「不良品」と
表現した件だ。
7日、フジテレビの定例社長会見で
フジテレビの編成担当の石原隆は
「収録した際に、我々としては差別的意図はないと感じ、
放送したものですが、
放送後に批判が出たことも認識しております」
と語った。
僕はこんなのは、ただの「言葉狩り」でしかないと思っている。
しかも、間違った言葉狩り。
ナチスの優生主義につながる考え?
なんでそうなるんだ。
どこを切り取ったらその考えに繋がるのか?
「不良品」は、障害者のことを言ってるワケではない。
人種差別的なことを意味してるワケでもない。
もちろん、「引き籠り」のことを言ってるワケでもない。
まともではない凶悪犯罪者のことを「不良品」と表現したのだ。
それの何が問題なのか。
この言葉で、いったい誰が傷つくのか。
「人間が生まれてくるなかで、
どうしても不良品って何万個に1個。
これはしょうがないと思うんですよね」(松本)
生まれた時点で不良品とも言ってないし。
逆に、生まれた時点で「不良品(凶悪思想者)」だったとして
誰がそれに気付けるのか?
生まれた時に、こいつは「不良品」だなって気付けるなら
その人を傷つけることにもなるだろうけど
そんなのは誰も分からない。
人格が形成されていく中で
いろんな思想が生まれていき
中には理解不能な凶悪事件を起こすヤツが出てくる。
それを「不良品」と表現したのだ。
「私たちは人間。『良品』も『不良品』もない」
…ってさ。
最もらしい正論だけど。
そんなの誰でも知ってるよ。
「例え」だからさ…。
「あいつは悪魔だ」…って言っても
本当に「悪魔」だとは思ってないじゃん。
「悪魔みたいなヤツ」を意味するのは、誰でも解る。
何かに表現することも許されない世の中ってさ…。
声の大きいバカに耳を傾けるのは疲れるね。
ちなみにフジテレビの石原さんも、
「今後の番組作りに生かしていきたい」と
言っただけで謝罪なんてしてません。
だって、悪い事してないもん。
謝罪する必要なんかないよ。