僕は「ナウシカ」から「レッドタートル」まで
全てのジブリ作品を映画館で

リアルタイム鑑賞して来た人間なので
ジブリファンと公言してもいいかと思う。
(まぁ後半は義務感のようでもあったが…)

そんなジブリ映画について
押井守が語った本が
「誰も語らなかったジブリを語ろう」である。


押井守は、アニメ映画監督として
興行的な成功とは別のところで評価されている
…ということになってるが
僕は正直よくわからない。

押井の作品のことはよく解らないけど
押井守の人間性については、問題のある

めんどくさい人という事はよく知っている。

なので、この本も当然のように
悪口ばかりだ。
8~9割は悪口。
残りのちょっとだけ褒めてる。

この本で語ってる内容自体は

合ってる部分はあるけど
これといって目新しさはない…。

 

鈴木敏夫がジブリを操ってるなんて

みんな解ってることだし
宮崎駿の物語が破綻してるなんて話は
20年以上も前から言われてることだ。


そんな批判をする一方で、やたらと
宮崎駿、鈴木敏夫とは仲良かったという
エピソードを披露しながらも
常にケンカになるみたいな…話を織り交ぜてきて
つまりは「自分は宮崎と対等なんだ」アピールなんだけど…
人間としての器の小ささが見えてしまう。

鈴木敏夫にジブリで映画作れと誘われながらも
ビビって逃げちゃってるしね。

結局、ジブリを批判しながらも
こんなジブリの傘を被った本を出してる
かっこ悪さも、なんだかね…。